23世紀型お笑い系百姓を目指す林さんちのメルマガ。毎週水曜日発行。

「自然栽培シンポジウムの報告です」2017年弥生1号

木村秋則さんをお呼びしての自然栽培のシンポジウムが大盛況のうちに開催
されました。これでひとまずいよいよ始まる春の農作業に集中します。まずは、
ライスセンターの天井に干してあった「かきもち」を下ろします。そして空い
たスペースに種籾等を搬入して種まきの準備。そしてあぜ塗りを始めて田んぼ
を耕して行きます。

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             詳しい数字は、メルマガの最後

1.今週の林さんち・・・自然栽培シンポジウムの報告です

 2月25日に昨年秋から準備を重ねて来た自然栽培シンポジウムを木村秋則
さんをお招きして開催しました。その名も『石川県羽咋市から発信する「食」
の未来を共に考えるシンポジウム』、、長い!会場は、金沢市文化ホール、収
容人数は、899名。「木村秋則さんの予定を押さえたから金沢で1000人
規模でシンポジウムを開催して欲しい」と「NPO法人岡山県木村式自然栽培
実行委員会」の高橋会長から連絡を受けたのが11月。そこから今回の主催者
になって頂いた会宝産業さん、そして共催のJAはくい、羽咋市さんへ協力依
頼をして打ち合わせを始めた時点ですでにかなり日時が押し迫っていました。
だからそんな1000人クラスの会場を押さえるのは、至難の業でした。

 真っ青になっていろいろと探していたら2月25日に奇跡的に金沢市文化ホ
ールが空いていたのです。さすがに899名の収容人数ですが十分な規模です。
でも詳細がまったく決まっていない状況で予約を確定するのは、危険でした。
でもとにかく予約してしておかないと誰かに予約をされてしまうので思い切っ
て予約をしてしまいました。この時点で背水の陣です。そして12月初めに関
係者が揃っての初会合。12月末には、「NPO法人石川式自然栽培実行委員
会」の設立提案までこぎつけました。しかし年明け早々にこの案は、時期尚早
ということで却下されました。まずは、JAはくいと羽咋市での態勢が整って
からということで「羽咋自然栽培実行委員会」が設立されました。

 ここでようやくチラシ配布と参加者募集開始です。すでにこの時点で開催日
まで45日を切っていました。私は、その時に別の大きなイベントを抱えてい
てそっちの参加者募集でも苦しんでいましたがこっちも同時に募集をかけて行
きました。赤字にならないためには、450名以上の参加者が必要だったので
500人オーバーすれば良いかなと考えていたら高橋会長から「満席を毎日イ
メージして祈らないとダメだよ!」と諭され反省。それからは、900人を目
指して努力して行きました。そして迎えた当日は、心配したお天気も晴れて絶
好の日和です。そして多くの入場者が入り口にたまり始めたので受付開始1時
半を待たずに10分前に開場。一気に受付をして入場されました。この受付に
関しては、事前の打ち合わせをしっかりしてあったのスムーズに入場出来まし
た。

 ところがこの日の金沢市は、金沢大学の入試、どこかの学会の開催が重なっ
て駐車場がどこも一杯。駐車場難民が発生して開会したのに遅れて入場される
方多数でした。そして木村秋則さんの渾身の講演。そして会宝産業の近藤会長
の講演と熱くシンポジウムが進行して行きました。でもここで問題発生、木村
さんの講演が終わったらすぐに退場される方が多数おられました。木村さんの
帰りの飛行機の時間があったので先にお願いしたのですがちょっとこれは、残
念でした。そして最後の30分で私とJAはくいの粟木さんで事例発表の予定
でしたが時間が押してしまい残り15分しかありません。仕方ないので私も粟
木さんも超高速で話すはめになってしまい残念でした。でも16時半閉会で1
7時には、完全撤収しないといけなかったので時間厳守です。

 そしてなんとか閉会時間ピッタリで退場開始。しかしここで驚きの事態発生。
なんと私が着ていたいつものピンクツナギと鏡餅の被り物と記念撮影をしたい
という方が続出したのです。退場業務と錯綜して大変でした。そして結果は、
参加者600名、そして「羽咋自然栽培実行委員会」のサポーターになっても
良いという方が250名。参加者は、900人に届きませんでしたが本来の目
的であるサポーターへは、驚異の入会率でした。そして今回のシンポジウムで
終わりではなくスタートに過ぎません。これからサポーターさん達とどんな活
動をして行くかが大切になります。

2.木村秋則さんは、やはり宇宙人でした

 2月25日の自然栽培のシンポジウムの前日に木村秋則さんとお話をする機
会がありました。いつも大勢の方に囲まれていて遠くから見ているだけの私で
すが今回は、共催者の一人としてマンツーマンで接することが出来ました。実
は、林さんちの自然栽培米の田んぼを診てもらう予定でしたが時間が無くて辞
退しました。千載一遇のチャンスですが昨年ガンの手術をしたばかりの木村さ
んの体調を考えるとやむを得ません。それでも田んぼの土と株をビニル袋に入
れて持参しました。そしてなんとか移動中の車中で木村さんに診てもらうこと
が出来ました。すると即効で「酸素不足だよ」と言われてしまいました。もっ
と田んぼを乾かしておきなさいと助言を頂きました。意外にも超乾田の林さん
ちの田んぼでもまだまだと分かりました。

 そしていろいろと面白い話を聞かせてもらいました。まずは、やはり木村さ
んがUFOに誘拐された話。「林さん、ウィンドウズの3.1、95、98を
開発したスタッフの一人は、UFOが墜落したロズウェル事件の関係者だった
んだよ」そして「UFOで宇宙人がマイノリティーレポートの映画のように空
中に浮いた何かを操作していたよ」とのこと。まあ最近は、UFOにさらわれ
た話をすると観衆が引くのであまりされてないけど私は、このことを信じてい
ます。というかますます木村さんは、宇宙人であると確信しました。さらにま
だ自然栽培初期のリンゴがピンポン玉ほどの時に「豊田章一郎」という名前で
注文が届いたとのこと。

 さっそく指定された愛知県の住所へリンゴを届けに行ったそうです。その時
のトラックが日産車。格好がジーパンにサンダルに半袖シャツ。でもそこの会
社に行っても中に入れてもらえず守衛さんと押し問答。というのもそこはトヨ
タ自動車の本社で「豊田章一郎」さんは、社長さんだったのです。でも知らせ
を聞いた豊田社長が走って来てようやく渡すことが出来たそうです。でもその
時に豊田社長が代金を現金書留で送ってきた金額がなんと25万円!ケチで有
名な豊田社長が自然栽培のリンゴの価値をそこまで評価していた。というかそ
んな情報をどこで得たのか凄い情報のアンテナです。でも凄いのがその25万
円から必要な代金を抜いて木村さんが送り返したというのですからさらに驚き
です(◎_◎)

 次は、カニの話。ある日、毛ガニが活きたまま送られて来たそうです。でも
その毛ガニを木村さんは、食べずに海に放したというのです!「その時がよ、
時化てて大変だったよ」「母ちゃんがよ、茹でようとお湯を沸かしていたのに
無くなっていたので叱られたよ」と大笑いしながら話されていました。そして
最近、取材で自然栽培に挫折して首をくくろうと思ってロープをかけたけど枝
が折れて一命を取りとめたドングリの木が今では大木になっていたとのこと。
「今、あれで首を吊ったら死んじまっていたよ!」とこれまたさらに大笑い!
さすが宇宙人の木村さんの話は、どれもぶっ飛んでいて楽しかったです。その
思いをこの石川県でも広めて行きたいなとその笑顔を見ながら思いました。

            平成28年産       新米発売日
宇宙米          16袋/31袋  52%   9月21日
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女王さまミルキークィーン 190袋/322袋  59%   9月16日
普通じゃないコシヒカリ  196袋/353袋  56%   9月 7日
普通のコシヒカリ     376袋/525袋  72%   9月 7日
普通にミルキークィーン  51袋/105袋  49%   9月16日
ハナエチゼン       171袋/315袋  54%   8月17日
ひとめぼれ        264袋/420袋  63%   8月29日