23世紀型お笑い系百姓を目指す林さんちのメルマガ。毎週水曜日発行。

「農業ってガラパゴスです」2018年卯月3号

 種まきも4回目まで終わりハウスにも苗がズラリと並んでいます。そして田んぼにも水が入って田植えまでカウントダウンが始まっている林さんちですが田起こしが例年より3日ほど遅れています。今年は、雨が多いですね。


  在庫メーター     空←―――――――満
宇宙米          ■■■■■□□□□□
超普通じゃないコシヒカリ ■■■■□□□□□□
女王さまミルキークィーン ■■□□□□□□□□
普通じゃないコシヒカリ  ■■■■■□□□□□
普通のコシヒカリ     ■■■□□□□□□□
普通にミルキークィーン  ■■■■■■□□□□
ハナエチゼン       ■■□□□□□□□□
ひとめぼれ        ■■□□□□□□□□
詳しい数字は、メルマガの最後



1.今週の林さんち・・・農業ってガラパゴスです


 「林さんちの普通のコシヒカリ」は、お買い求めやすい価格のお米を目指し化学肥料を使用しています。それでも労力軽減のため田植え機の側条施肥機を使って春先の一回の散布で済ます「一発肥料」を使います。これは、とても便利な肥料ですが平成5年の大冷害の時に問題がおきました。コシヒカリが実らなかったのです。どうも苗のすぐ横にある化学肥料ですが吸収出来なかったのです。その年に実ったコシヒカリは、土作りをちゃんとしてあった田んぼです。そこで林さんちも土作り資材の散布をするようなったのです。でも一発肥料を使うとどうしても近くに肥料があって苗が甘えてしまい土作りの効果が薄い。そこで一発肥料を田植え前に半分を人力で田んぼに撒いておきます。いわゆる「二発肥料」です。すると苗は、散らばった肥料を求めて根を伸ばしさらに地力も使って育ちます。そうして育ったコシヒカリは、天候不順にも強くなるのです。


肥料の開け方ってみんなどうしてるんだろう?一発肥料を二発で散布です・2018
https://youtu.be/D4Otcpye8bY


 その二発くんの肥料散布をしながらふと疑問が。林さんでは、当たり前の肥料袋の開け方だけどみんなどうしているんだろう?どこかに農業研修でも行かない限りこの農繁期に他の農家さんの肥料散布なんて見たことないし。肥料は、ビニル袋に入っています。袋詰めの工程で袋をシールするために片方のミミが大きい。林さんちでは、必ず反対側の小さいミミの方を切っています。しかも手で持ち上げやすいように3分の1残して開けます。大きい方のミミを切ると欠片が散布機のシャッターに詰まってしまうトラブルがあるからです。さらに肥料袋は、いろんな場面で再利用されます。その時にガタガタに切られた大きなミミがあると使いづらい。そこでその疑問を動画にしてみました。すると予想どおりたくさんのコメントが来ました。林さんとちと同じ考えの方もいましたがまったく違うやり方の方も多かった。たったこれだけのことで農業ってガラパゴスなんだなと感じました。


 4回目の種まきで自然栽培「林さんちの宇宙米」を播きます。そのための準備も着々としています。今年も上手く芽が出ますよ~に!


自然栽培米の床土詰め・3種のブレンド大変です・2018
https://youtu.be/61oub72pkWc


温湯消毒を失敗しない方法・湯芽工房YB-501・2018
https://youtu.be/Y5ombB81Yx4



2.新しいトラクターとコンバインがやって来た


 先日、潰れたハウスからレスキューした肥料を預かってもらっているJA倉庫に取りに行くと新しいトラクターが置いてありました。そして後ろを振り返るとコンバインも!どっちも林さんちが今年購入予定のマシンです。もう来ているの!と驚きました。その興奮のまま短い動画を作成。1分にも満たない本当に短い動画なんですがおそらく反響が凄いだろうなぁ~と思ってアップしました。すると予想どおり視聴数もウナギ登りでコメントも殺到です。農家って機械が大好きな人が多いのです。


新しいトラクターとコンバインがやって来た・SL41&ER470・2018
https://youtu.be/0hUMXeQsBdU


 林さんちは、よほどのことがないと新車は、買わない、、いや高くて買えないのでいつも型落ちモデルの新古車を買っています。そうなるとあまりあれこれと要望を言えないので「建売住宅」を買うような状況になります。その分、安いので文句は、言いません。でも農家の皆さんは、そこは、こだわりがあるようで「注文住宅」でないと嫌なんだと思います。メーカーにもこだわりがあるみたいで「なんでヤンマーにしないんですか?」「イセキが良いですよ」と有難い忠告コメントも多いです。まあ基本的にうちのJAさんがクボタ系列なだけでこだわりは、ありません。圧倒的な性能差があれば別ですが整備やサービスを考えるとクボタになります。


 田植え機、トラクター、コンバインも使用期間は、1ヶ月からせいぜいで3ヶ月ですがその間は、耐久レースみたいなものでとにかく故障して止まらないことが重要です。新しいトラクタとコンバインになって昨年のように壊れて作業がストップするようなことが無くなると思います。でもコンバインが壊れた昨年もJAさんとクボタさんの徹夜の修理のおかげでほぼノンストップで稲刈り出来たのは、メーカーで浮気しない林さんちだからの尽力だと思っています。さて視聴者の方のご希望もあるので新しいトラクターのインプレッション動画の撮影をしますo(^o^)o



            平成29年産       新米発売日
宇宙米          31袋/65袋  48%   9月22日
超普通じゃないコシヒカリ 118袋/305袋  39%   9月20日
女王さまミルキークィーン 53袋/245袋  22%   9月22日
普通じゃないコシヒカリ  159袋/323袋  49%   9月 9日
普通のコシヒカリ     101袋/323袋  31%   9月 9日
普通にミルキークィーン  60袋/105袋  57%   9月23日
ハナエチゼン       77袋/315袋  24%   8月21日
ひとめぼれ        83袋/420袋  20%   9月 2日