23世紀型お笑い系百姓を目指す林さんちのメルマガ。毎週水曜日発行。

「餅つきしない小学校の収穫祭」2020年霜月4号

 完全に農業機械も格納して年内の農作業は、全て終了。あとは、お正月餅の製造を全開で行っています。子供達の収穫祭や餅つきも後半戦です。でもコロナで減ったとは、言えやはり年末に向けて会合イベントが増えています。オンラインでいいんだけどね(* ̄▽ ̄*)

 お正月餅の注文予約受付開始
https://www.hayashisanchi.co.jp/shop/osyougatsu.html

祝い餅の予約開始です、、石川県の風習です。
https://www.hayashisanchi.co.jp/shop/omochi/iwaimochi/


  在庫メーター     空←―――――――満
宇宙米          ■■■■■■■□□□
女王さまミルキークィーン ■■■■■■■■□□
超普通じゃないコシヒカリ ■■■■■■■□□□
普通じゃないコシヒカリ  ■■■■■■■■□□
普通のコシヒカリ     ■■■■■■■□□□
普通にミルキークィーン  ■■■■■■■■□□
ハナエチゼン       ■■■■■■■□□□
ひとめぼれ        ■■■■■■■■□□

詳しい数字は、メルマガの最後

1.今週の林さんち・・・餅つきしない小学校の収穫祭

 子供達の米作り体験学習の集大成と言えばやはり餅つきが定番。そのためもあって品種は、カグラモチという餅米を作っています。大人数でその場で体験出来て食べれる食材としてこれほどピッタリなモノは、ありません。ところが昨年富陽小での餅つきが22年目で中止になりました。昨年からなのでコロナが原因じゃありません。原因は、総合学習の時間が英語に取られて無くなったからです。農業体験が英語に負けた形でとても悔しい。だからタダでは、起きずに餅つきに準じた経験をさせたくて考えたのが「おこわ」作り。収穫物をただ白米で配ったり林さんちの工場で餅にして持って行っても教育効果が少ない。その場でセイロで蒸して香りを感じて欲しいと考えたのです。と言うことで体育館の横にカマドを置いてセイロで餅米を蒸しました。蒸し上がるまで食育授業をして終了後にみんなでパック詰めをしました。これは、なかなか良かったと思います。

 ところが今年は、コロナでどっちにしろ体育館で児童保護者300人の大人数で餅つきが出来ない。と言う意味では、昨年で中止になっていたので問題ありませんでした。ただしクラスが昨年の4クラスから5クラスに増えたのでセイロの段数が増えた。さらに調理実習がコロナで中止で子供達がパック詰め出来ない。食育授業の間に餅米が蒸し上がらずに少し子供達を待たせてしまいました。さらに出来上がったけど先生一人でのパック詰めなのでまた時間がかかってしまい終業時間ギリギリでした。それでも子供達は、蒸したての「おこわ」をもらって大喜びで帰りました。残った餅米も300gづつ自宅に持ち帰りました。来年は、子供達でパック詰めしたいなぁ~。

富陽小で食育授業&おこわ作り・トラクターを秘密基地へ・2020
https://youtu.be/d89FWuITLfg

 野々市小の米作り体験学習は、昨年から始まりました。でも田んぼが校庭にあるミニミニ田んぼなので一人一株しか植えれません。だから収穫出来る餅米が本当にわずか。昨年は、660g、今年は、1095g。それを4クラス140名で分けて食べるのは、かなり難しい。そこで考えたのが白米のおにぎりに「餅米玄米おこわ」をトッピングする方法。でもその調理時間が必要なのでその間は、私の志の授業をします。だから餅米玄米は、林さんちの工場で蒸して持参して授業の冒頭に子供達にその香りを感じてもらいます。しかし今年は、コロナで会場が体育館。広過ぎてしかもマスクで香りが伝わらなかったのが残念。それでも「餅米玄米入りおにぎり」に子供達は、大喜びでした。来年は、もっと収穫を増やし白米抜きの「餅米玄米おにぎり」で食べたいと願っています。

野々市小の餅米玄米をセイロ蒸し・お正月餅全開スタート・2020
https://youtu.be/w3nHaD6C3Hs

2、思わぬ伏兵が現れました

 林さんちは、コロナの影響が少ない業態だと思います。米業界は、業務用のお米販売不振で過剰在庫が大量に出始めていてそのために米価下落が大問題になっています。林さんちは、付加価値の高いお米を一般家庭に販売するスタイルなので影響が少なかったと思います。ところが思わぬ伏兵が現れました。それは、祝い餅の販売不振です。石川県では、伝統的に25歳、初老、還暦と言った人生の節目を盛大にお餅を配って祝う風習があります。おかげで11月~12月は、祝い餅製造販売で頑張っています。私が餅加工を始めた平成初期の頃は、凄い数量の注文があって経営の大きな柱でした。ところが時代が進むにつれ大きな鏡餅が売れなくなって包装切餅のセットを考えて盛り返したり。それでも売れなくなって今度は、ネット通販で受注を始めたり。そうやって頑張って来ました。

 しかし今年は、11月前半にまったく注文がありません。例年なら土日は、朝から来店配達があって社員さんで早朝出勤して対応するのですが今年は、日曜出勤がゼロ。まあ働き方改革でそれは、それで良いのですが売上が撃沈。ここでまさかのコロナの影響が出てしまいました。原因としては、風習として仕方なくやって来た行事なのでコロナを期に止めようという心理が働いたのかもしれません。でも一旦止めた風習は、次にやろうと思わないのが普通です。永く続いて来た祝い餅の風習もそろそろ新しい生活習慣と言う名の下にピリオドが近づいて来ているのかもしれません。ただそうなって困るのがお正月餅の売上です。ぜひ外出自粛のお正月は、林さんちのお餅を食べて過ごして欲しいと思います。

             令和2年産       新米発売日

宇宙米          29袋/39袋   74%   9月19日
女王さまミルキークィーン 250袋/332袋  75%   9月12日
超普通じゃないコシヒカリ 218袋/304袋  72%   9月15日
普通じゃないコシヒカリ  265袋/342袋  77%   9月12日
普通のコシヒカリ     256袋/354袋  72%   9月 4日
普通にミルキークィーン  72袋/87袋   83%   9月26日
ハナエチゼン       187袋/266袋  70%   8月23日
ひとめぼれ        220袋/294袋  75%   8月29日