林さんちの二代目夢太の夢日記
2016年04月06日

肉を切らせて、骨をしゃぶって断つ、と回る酔いと回らない寿司と舌

一昨日はお赤飯の注文と2回目の苗だしと3回目の種まきがありました。

なぜかこの赤飯の注文と種まき、苗だしはかぶってしまう運命にあるようです。

種まきと苗出しは合わせてほぼ丸々1日かかるので赤飯はその前に作りきることになるのです。

林さんちでは機械で大量生産というわけにはいかないので一つずつ手作業で詰めていきます。

今回は入園のお祝いとしての赤飯で、昨年よりも注文数が多くて、野々市は少子化が囁かれるこのご時世、子供が増えているんだなぁと実感します。

苗出しでは当日雨が降ってビニールハウスに水が入り、地面がぬかるんでいました。

林さんちは物持ちがよく、道具を使い倒すのが基本なんですが、苗を運ぶフォークリフトのタイヤも例外ではなくすり減ってレーシングタイヤのように溝がありません。決してレースしようというわけではありません。

このおかげでとてもぬかるみにハマりやすく、林さんちの苗出しをより一層スリリングで、ドラマチックなものにしています。お笑い系は肉を切らせて骨を断つ精神で成り立っているのかもしれません。

種まきでポジションは時によって変わります。

今回僕がやっていたポジションは、空の苗箱をベルトコンベヤーに流すところなんですがこんな感じです。

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苗箱の山に囲まれた作業スペースです。

苗を運ぶ側はよく親父の日記にも出てきてわいわい楽しい話をしながらできるので楽しいです。

ここはある種、孤独との戦いです。

黙々と苗箱を流す修行でとても雑念があふれます。考え事がはかどります。

秘密基地みたいなところです。

昨日は田んぼの排水口の準備と、夜は野々市の美味しいお店に連れて行ってもらいました。

昨日は僕の水回り地区の排水口の準備がほぼ終わりました。

まだまだやる田んぼはありますが田植えが近づいてきたと思うとワクワクです。

夜は、茶のみの西上さんと、米屋さんの三代目魚住さんと、親父の会食に連れて行ってもらいました。

野々市の堀内にある「鮨処 三竹」というお店に行ったんですがとっーーーても美味しかった!

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これはトロの炙りです。絶品でした!飯テロになってしまった方ごめんなさい笑。

一品ずつ醤油や、ポン酢、山椒などの薬味がこだわって合わせたものに変えられて出てきます。

成人してから初の回らないお寿司だったんですが感動の連続でした。

酔いも回って美味しい食事に話も弾み、その中にこんな話がありました。

「たいていの工業製品は一つのものを作るのにそんなに時間がかからず、改善の回転が早い。何個もつくってよいものは残しておける。

けれども米は1年単位でしか作ることが出来ず、しかもそのできたものは基本的にはその翌年にはなくなるので、ものとして残しておくことが出来ない。」

なので今僕は26歳なので66歳まで作ったとして40回しか作ることのできないのです。もしかしたらそれよりも短くなる可能性もあります。

人の記憶に残るような米を残り40回で改善して作りあげるとなると毎年が挑戦になりますよね。

この話は言われてみて初めて気づいた、新鮮に感じたことでした。

励みになります!

今日は、この辺で。

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