林さんちの楽しい社長日記「あぐらぐち物語」
2015年12月15日
お笑い系百姓の生活・農業
美味しいお餅を目指し

金沢の餅の形は珠姫と関係があったのです・手造り感満載の「林さんちの手造りカグラモチ」です

 テレビ金沢さん、素晴らしい編集をありがとう。


 昨日のテレ金ちゃんに私が出させてもらいましたが良い感じで仕上がっていました。ちゃんと23世紀型お笑い系百姓とか食育の先生としていろんな子供達との場面も出されていて掴みは完璧です。実は、この番組制作したディレクターさんとは、10数年来の知り合いです。平成9年に私の特別番組を制作するということで半年ほどの取材を受けました。あの時は、最後の取材が私が筑波サーキットでハーレーのレースに出るシーンでしたがその時に転倒車に巻き込まれて私も激しく転倒してしまった苦い思い出があります。その時のご縁でその後も時々、林さんちを取り上げてもらっています。そしてさすがお笑い系の林さんちを知るディレクターさん、ツボを押さえた作りでした。そして私の出演の後に青木クッキングスクールの青木悦子先生のお話がとても勉強になりました。石川県の「すまし汁」に餅だけいれるシンプルなお雑煮は、餅の美味さを究極に味わうためで雑煮ではなく「臓煮」、、つまり体を清める意味とのこと。だから餅だけで後は何も入れないので塩を入れて餅に味を付けているそうです。そして金沢市の城下町が角餅を食べる家が多いのは、百万石祭りで有名な珠姫の輿入れからそうなったとのこと。それまでは、金沢も丸餅だったのが一斉に江戸式に角餅に変ったのです。へぇ~~~!そうなんだと納得しました。餅の形も政治で変化したんですね。

23世紀型お笑い系百姓のテロップ、、完璧です(o^-')b
23世紀型お笑い系百姓

丸餅と角餅の境界線、、これも完璧です!
丸餅と角餅

 餅つきの方は、鏡餅の製造から定番の「のし餅」の製造に移っています。この「のし餅」は、シンプルだけど一番作るのが難しい。木型に入れてプレス機で伸ばしますが均一に伸ばすには、相当の技が必要です。木型に入れる際は、木型よりわずかに小さく入れるのですが四隅をしっかり出すには、四隅をちょっと尖らしてあげないとプレスしても角が丸くなります。さらに四隅の角をしっかり出そうと四隅にばかり餅を寄せると真ん中が薄くなってしまい切って10枚入りに袋詰めをすると重量不足になります。さらに真ん中が凹んでいるとプレスした際に空気が逃げずに良く伸びずにさらに空気溜まりができてしまう場合もあります。だから木型に入れる際は、微妙にセンターの餅の厚みを多くしてプレスした際に空気が抜けるようにもしないといけません。機械を使うとは言えやはり「林さんちの手造りカグラモチ」の名のとおりバリバリの手造り感一杯のお餅です(o^-^o)

白のし餅2升、、シンプルだけど一番難しい
白のし餅2升