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林さんちのあぐらぐち物語 2001年 水無月6号
http://www.hayashisanchi.co.jp
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このメールマガジンは、林さんちの大切なお客様と、ホームページをみて
林さんちに興味をもっていただいたお客様にお送りしています。
_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/水無月6号主な内容 _/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/
1. 巻頭言
...ようやく田植え終了。
2.稲作体験授業について
3.林さんちのお米について、あれこれ
...有機と社会について
4.林さんちの田んぼの様子
...大豆播種
...草取り
6.林さんちのホームページ //☆ 新情報 //☆
...トップページリニューアル
...掲示板プチリニューアル
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●巻頭言です m(_ _)m
ようやく春作業ピークを過ぎました。5月26日に、全ての田植えが終了
いたしました。今は、大豆の播種をしていますが、これからは、夏まで草刈
草取り、水周りと、マメな管理作業が続きます。5月は、林さんちにとって
稲作で忙しいこともさることながら、小学校、幼稚園の稲作体験、PTAや
地域行事、消防、子供の野球と、大忙しの日々が続いた大変な月でした。
実は、これからの管理作業の方が、根気のいる作業です。田植え、稲刈り
は、植えれば終わり、刈れば終わりですが、管理作業は、どこまでという線
ひきが難しいのです。ともあれ、無事田植えが終わりホッとしています。
なお、「こんなメールマガジンいらないよ」
「HPの日記読んでるからいらないよ」と言う方は、
そのまま送り返しください。こちらで、リストから、外します。
「あぐらぐち」とは、我が社の志高きプロバイダー氏が、名付けた、
「ホームページといういろりばたで、あぐらをかいて、話でもしまいけ」と
いう意味で名付けられました。
妙ですが、オリジナリティーがあって、私は気に入っています。
● 稲作体験授業について
林さんちでは、4年前から、幼稚園と小学校の稲作体験を行っています。
幼稚園は、金沢市中心部の浄土真宗のお寺「西別院」にある「藤陰幼稚園」
と松任市にある「とくの幼稚園」の二つ。小学校は、我が野々市町立富陽小
学校。幼稚園は、年長さんクラス、小学校は5年生クラスです。
きっかけは、藤陰さんは、ツテのツテをたどって、まさしく親鸞様と蓮如
様の御導きで、林さんちにたどり着きました。最初、聞いたときは、無理と
思いましたが、若い保育士さんの熱意に押されて、とにかくやってみようと
なりました。次の、富陽小学校は、PTAの役員になったのがキッカケでし
た。とくのさんは、去年から、園長さんが私の母親の幼馴染と言う縁で、
始めました。
最初は、まさしく手探り。一体どうしてやったらいいものか、分からずと
にかく、たくさんの子供相手に、ヒーヒー言ってやっていました。でも、ど
うしても引き受けたい理由があったのです。それは、食と命について、正し
い知識を得る体験をどうしても子供達にして欲しかった。海外農産物の話題
や米余りの現状を作ったのは、まさしく、かつての高度成長時代の食と命を
軽んじた教育の結果だと、私は感じているからです。
農業関係の多くの団体に所属し活動してきましたが、最後の最後、生活者
がモノを口にする段階で、食と命について考えてくれているかが、今後の日
本の農業を左右する要因だと思うようになりました。
という、大義名分を大上段に構えながら、力んで始めましたが、最初は、
なにもかもやり過ぎた事が多かった。田植えをするのに、ワク回しと言って、
方眼の線を田んぼに書くのも私一人でやったし、苗の準備も、スタッフ総動
員で土を洗って子供達に手渡したりしました。作業説明も、なかなか聞いて
くれず苦労しました。それが、変わり始めたのは、昨年「いしかわ森と田ん
ぼの学校推進会議」という県の小学校での農業体験事業の委員になった事が
きっかけでした。
体験授業というのは、単なるイベントではなく、学習に繋げていかねばな
らない。その時には、失敗もおおいに結構。なぜ失敗したかを子供達が考え
ねばならない。という事を聞き、今まで、私が力んでやっていた部分の多く
を子供と親と先生に、やってもらうことにしました。私は、その準備だけを
するように心がけるようになりました。
確かに、ワクを回すのも下手、植えるのも下手ですが、ビデオやカメラを
脇に置いて、子供達と一緒に苦労する事によって、お互い得るところが多い
ようです。作業の説明も苗を3本植えてもらうために「一本目はムシさん用、
2本目はトリさん用、3本目が人間用」と説明すると、一発で理解してもら
えますし、どこで、作業が滞るか間違えるかが、経験で分かってきました。
そして体験と同時に、私の保護者へのお話も、させてもらうようにしてい
ます。「なぜ稲作り体験なのか」「食と命について」「添加物とキレル子供」
等々、食にまつわる話をします。なぜ、稲作りなのかは、「米作り=子育て」
と言えるくらい似ているからです。植え方、肥料のやり方、水のやり方、ど
れをとっても、間違えたりやり過ぎるとロクな米になりません。それが、子
育てととても似ているのです。
最後に、いつも例にあげている話しです。「田んぼの稲が、倒れる時、最初
に倒れるのは、真ん中です。」なぜでしょう?答えは、周りの稲は、風雨にさ
らされているから強く、真ん中の稲は、守られてヌクヌクと育ったからです。
あなたは、どっち。
○有機と社会について
最近、有機、有機って良く言われますが、一体なんだと思いますか?化学
的には、炭素Cを含む物質が有機化合物となるみたいですが、そんな事言っ
たらゴルフのクラブや、つり竿まで有機になってしまう。ここで言う有機は
化学的に作られたものではなく、なんらかの天然素材を言うらしい。つまり
有機という言葉は、とても分かりにくい言葉です。
でも、簡単に言えば、堆肥、米ぬか、菌、微生物、等々を使用したものが
有機的に作られたと言われる。そして、それらは、人間が作れるものでなく
神様が作ってくれたものです。この神様が、作ったものには、微量要素が、
なんと130種類も含まれている。人間が作る化学肥料は、せいぜいで、数
種類が入ればいいところ。鉄や、亜鉛、果ては金まで含まれている。一体、
なんのためにと言われても、全部は説明し切れないが、一つ一つが重要な役
目を担っている。一見、無駄に見えるものを大量に含む有機肥料で、栽培し
たものが、美味しくしかも病気に強いのは、とても興味深いことだと思いま
す。
そして、ある時ハッと気付いたのです。世の中も無駄な人はいないのでは
ないか。赤ちゃん、大人、お年より、病気の人、怪我をした人、体の不自由
な人、いろんな職業、いろんな人種、いろんな宗教。これらの存在を認めた
ところから、良い社会が出来るのではと考えました。これまでは、良い学校
を出て、良い会社に入るために、ある特定の能力、つまり、国語理化社会英
語が、良く出来る人間が優秀とされてきました。そんな、人間ばかりでは、
行き詰まる事は、最近の社会を見れば明らかです。頭のいい人ばかりいるの
にも関わらず、一向に問題解決に向かいません。
と言う事で、林さんちでは、有機肥料もさることながら、有機的生活を推
奨しています。稲作体験授業も、PTAも、消防も、バイクも、音楽ライブ
も色々あってこその有機農家と言えると考えています。極端に言えば、有機
栽培をしながら塩化ビニルを平気で燃やしたり、人を選んだりするのは、真
の形とは言えません。
林さんちは、130種類以上の微量要素の塊です。一言では説明出来ませ
んが、ぜひ、このメルマガやHPで、片鱗を感じていただければと願ってい
ます。
○次回は、子供達への話しについて
●林さんちの長年のお客様より、玄米の値下げと白米の紙袋変更について説明が
あった方がよいと指摘がありました。今回、現在分かり得る全てをHPに載せ
てあります。
http://www.hayashisanchi.co.jp/cargopro/syosai.html
●林さんちの田んぼの様子
○大豆播種
6月1日から、大豆播種を開始しました。普通は、5月中にまくのです
が、芽をハトに食べられるので、6月にしました。するとお腹が一杯なのか、
食べられません。大豆の種は、紫斑病と言われる、病気を防ぐ薬と同時に、
赤い染料で色を付けます。赤い双葉が出ると、なぜか鳥は食べないそうです。
以前は、田植え、麦刈り、大豆播種と、とにかくこの時期、時間がなくて、
あわててまいて、結局上手く芽が出ずという、悪循環を繰り返していました
が、今は、下起しをして、もう一度耕して土を細かくして、播種をしている
ので、かなり精度を上げることが出来ています。専務の能力に負うところが
多く、一度私がやったら、埋め込み深さが不均等で、まき直しをしたくらい
です。次に、芽が出る前に、除草剤を散布します。後にも先にも、これが唯
一の除草剤なので、慎重に均等に散布します。これも以前は、上手く均等に
散布できず、結局雑草だらけに、、、。
林さんちでは、大豆は、米余りの為の、転作作物ではなく、重要な経営上
の商品として位置付けています。だから、タマムシ色の農業行政に関わらず、
一定の面積を栽培し続けています。さらに、田んぼをローテーションするこ
とにより、地力を回復できる能力が大豆にあることは、忘れてならない大事
な事です。
http://www.hayashisanchi.co.jp/mame.html
こんな、林さんちの大豆。1キロ350円(税込み)をぜひご賞味下さい。
草取り 田植えが終わると、毎日が、草取りか草刈りの日々が続きます。この
草取り特に、無農薬のイセヒカリの草取りは、大変です。一人で、幅80セン
チ位で40〜60メートル出来ればいいところです。米ヌカをまいたり、色々
工夫をしていますが、まだまだ手作業に頼る部分が多いですね。もし、この草
取りをしなくて良ければ、一気に農薬使用も減るでしょう。さあ、がんばろう!
●林さんちのホームページ 新情報 (^_-)-☆
... トップページリニューアル
http://www.hayashisanchi.co.jp/
もう少しで、このメルマガと、コイン精米機物語を掲載予定。
乞うご期待です。
... 商品申し込みプチリニューアル
http://www.hayashisanchi.co.jp/cargopro/index.html
商品数量が、カゴに入らないとの、あるお客様の意見があり
オッ!バグかと思いきや、半角入力でなかったようです。
でも、これって結構あるトラブルですよね。注文数入力を
プルダウンにしました。これは便利!
田植えも、ようやく終了。机のエベレストのような未処理書類を崩しながら、
HPリニューアルをやっております。
それでは、またのご訪問を、
スタッフ一同心よりお待ち申し上げております。
敬白
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