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       林さんちのあぐらぐち物語 2001年 文月7号
         http://www.hayashisanchi.co.jp

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 このメールマガジンは、林さんちの大切なお客様と、ホームページをみて
 林さんちに興味をもっていただいたお客様にお送りしています。

_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/文月7号主な内容 _/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/

1. 巻頭言
  ...大豆種まき終了。
2.子供達へのお話
3.普通じゃないコシヒカリ売り切れ
  ...ありがとうございました!
 4.林さんちの田んぼの様子
  ...大豆培土
  ...草取り
6.林さんちのホームページ file://☆ 新情報 file://☆
  ...いろいろリニューアル

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●巻頭言です m(_ _)m

 今年は、梅雨入りも、分かり易く、毎日どんよりした天気が続いていますが、
皆様どのようにお過ごしでしょうか。田植えが終わり、大豆の種まきも終了。
林さんちは、地味な管理作業の毎日です。私は、6月の余りの忙しさに、かま
け田んぼには出れませんでしたが、スタッフは、毎日草取りに出動しています。
まったく、頭が下がります。
 その分、ホームページの方は、リニューアルを重ね、現在クレジットカード
支払いの手続きに入り、より一層、お客様が利用しやすい形になります。NE
CのモールBIGLOBE「Webshop」での出店も、7月に行われます。
変わり行く林さんちを、お楽しみ下さい。

なお、「こんなメールマガジンいらないよ」
「HPの日記読んでるからいらないよ」と言う方は、
そのまま送り返しください。こちらで、リストから、外します。

「あぐらぐち」とは、我が社の志高きプロバイダー氏が、名付けた、
「ホームページといういろりばたで、あぐらをかいて、話でもしまいけ」と
いう意味で名付けられました。
妙ですが、オリジナリティーがあって、私は気に入っています。

●子供達へのお話
○お米って、子育てとソックリ
 先月、稲作体験授業を、通じ子供達や保護者に、食と命の大切さを伝えていると書
きましたが、では実際どんな話をしているのかを、今月は書きたいと思います。
米作りが、子育てとソックリな事を、分かり易く説明して行きます。

○ 土作りは、アルミナと珪酸質→お父さんお母さんの愛情
 良い土は、アルミナを珪酸質で、サンドイッチしています。子供も同じです。

○苗は、小さくガッシリ。三分の寒さと飢え→バンバン買い与えない
 今は、これが一番難しい。かなり、意識してやらないと、食べ物、オモチャ、全て
に渡り欲しいだけの物が手に入る。苗も、星の数ほどある肥料や農薬を、投入せず甘
やかさず育てる。

○苗は三本植え→一本目はムシさん用、2本目はトリさん用、3本目が人間用
 沢山植えると病気になる、貧乏子沢山という意味もあるが、もっとも重要なメッ
セージは、100%人間が横取りしようと考えるなと言う事。それをするから、化学
肥料農薬の多用や、環境への問題が出てくる。しかも、少し優しい考えを持つことに
より、実は経営的にも、良い方向に向かうのである。

○ 水や気温は、昼夜の寒暖の差が必要。お米は、美味しくなります→人は人生経験
豊かへ
かの有名な魚沼産コシヒカリも、山手の水で、昼夜の寒暖差が大きいから美味しいと
言われます。人も、同じで、ボンヤリと過ごしている人より、山有り谷有りの人生を
歩んでいる人は、とても味がありますね。これは、程度があるので、ご注意。

○ 肥料は、少なめに。お米は、美味しく病気にならない→食いすぎは成人病の元
林さんちでは、地域で散布される肥料の量より、3割減で育てています。収量は、落
ちますが、病気にもならず味も良いものが出来ます。とれる量が減っても、結局農薬
代、肥料代が節約もされ、環境にも良い、経営にも良い結果が得られます。なんで、
もっと早くこんな、当たり前の事に気付かなかったのだろう。人も、同じ。美味いも
のばかり食べていると、病気になって病院通い。私も気を付けねば。

○化学肥料(チッソ、燐酸、カリ)より有機肥料(130種類)がいい
散布は大変だが、美味しい→数学英語理科しか出来ないつまらない人間
有機肥料で育てた稲は、冷害に強く美味しい。それは、世の中も、子供大人老人障害
者がいてこそ、素晴らしいと言える。化学肥料的な考えでは、冷害のような外変に弱
い。私のように子供の頃、優等生だと何かあっても緊張してだめだが、幼馴染でも、
悪ガキだったアイツは、緊急事態の対応がすごいし、人間味もあっていい奴になって
いる。

○ついでに、食塩の話。アミノ酸と舌の関係
 有機の中の微量要素と、同じものが、天然塩に含まれている。あと、天然のダシ、
昆布、煮干し、干し椎茸、鰹節等にも、多く含まれている。ところが、化学合成され
たアミノ酸が、最近旨み成分としてこれらに取って代わっている。すると、どうなる
か?例えば、微量要素の中の亜鉛が無いと、脳の味が伝わらない、皮膚の傷が治りに
くくなる。それなのに、化学合成されたアミノ酸は、旨み成分が濃いので、強烈に美
味く感じる。すると、舌の味蕾と呼ばれる味の感覚器の数が減ってくる。つまり、味
が分かりにくいのに、味が濃いので、気付かずにドンドン味音痴になって行く。しか
も、悪いことに、合成アミノ酸を良く使用しているスナック菓子や弁当に含まれる、
ソルビン酸ナトリウム、リン酸ナトリウムと亜鉛は、良く結合して体外に排出され
る。
 同じことが、カルシウムでも起きていて、リン酸と良く結合して体外に出てしま
う。スナック菓子やコンビニ弁当で、子育てすると、骨が形成されないどころか、キ
レル子供を育てているようなものである。

○ 肥料のタイミングは一瞬、そして適量
 お米の赤ちゃんが出来てから→叱るのも、誉めるのも一瞬のタイミング
実は、稲に肥料をまくタイミングというのは、稲株の下の方にお米の赤ちゃんが出来
てから散布するのだが、品種によってこれが、何ミリに育ったらと決まっている。こ
れが1日〜2日の間しかない。これを逃すと、取り返しのつかないことになる。早過
ぎると、お米の赤ちゃんに栄養が行かず、稲が育つ方に行ってしまい倒れてしまう。
遅いと、赤ちゃんは吸収しきれず育たない。人間の子供も、何かを与えるのも、タイ
ミングが大事。小さいうちに、余計なものを与えるより愛情を与える方が重要。叱っ
たり誉めるのも、タイミングが大切。これが、うまく行くと実に、美味しいお米が出
来るのだ。このタイミングを見るためには、よ〜く稲を観察していなければならな
い。子供も同じで、よ〜く観察しなくてはいけないが、人間の場合、良く聞いてあげ
ないといけない。そう、良く聞ける経営者が、会社を伸ばすのです。かの経営の神様
「松下幸之助」は、聞く天才だった。

他にも、いろんな話を、保護者や子供達の前で話しますが、オマケで、もう一つ。

○お肉の話 = 8:6:4 × 中国の人達―2食→3食 =12倍
 この方程式分かります。実は、牛肉1キロ作るのに飼料が8キロ、豚肉1キロは、
飼料が6キロ、鶏肉は4キロ必要です。だから、牛肉が美味しい訳は、ここにあるわ
けです。食物を8倍も使って作るわけですからね。そして、最近中国が発展してきて
いますが、と同時にこれまでの菜食から肉食に移行して来ています。しかも、今まで
の2食から3食になっています。すると、畑が12倍必要になると言う事なんです。
そうなると、中国は自国の食糧で手一杯になるはず。いつまでも、輸入野菜に、頼っ
ていて良いのでしょうか?

○ 1200万ヘクタールのうち500万ヘクタールとは? コンビニの60%?
もう一つオマケ。1年間で、日本人が食す畑や田んぼの面積は、1200万ヘクター
ル。うち自国の面積は500万ヘクタールしかないんです。さらに、うち500万ヘ
クタール分は、ゴミへ。しかも、そのゴミのうち60%がコンビニから出ると言う話
です。どう思います、これ。

○次回は、大豆の裏話をします。

● 林さんちの普通じゃないコシヒカリ売り切れ
皆様のおかげで、ついに「普通じゃないコシヒカリ」が、売り切れてしまいました。
実は去年、沢山余って、途方に暮れた経緯があり、今年はどうなることかと心配して
いたんです。インターネット通販では、圧倒的に普通じゃないコシヒカリが売れたお
かげであります。今度、普通のコシヒカリを完売しなくてはいけません。正直申しま
すと、まだまだあります。ご注文は、こちらです。
http://www.hayashisanchi.co.jp/cargopro/index.html

 林さんちでは、自分の所で作ったものしか売っていません。どこからか仕入れる事
は出来ません。だから売り切れるのです。これからの21世紀、無尽蔵に物があふれ
る時代は、終わりました。そう言った意味でも、誇りを持って売り切れを宣言しま
す。ありがとうございました。

●林さんちの長年のお客様より、玄米の値下げと白米の紙袋変更について説明
があった方がよいと指摘がありました。今回、現在分かり得る全てをHPに載せ
てあります。JAS法の表示についても書かれています。
http://www.hayashisanchi.co.jp/cargopro/syosai.html

●林さんちの田んぼの様子

○大豆培土
 http://www.hayashisanchi.co.jp/hiro.html
専務の日記、7月2日参照。
大豆の培土とは、芽が出て30センチ位になったら、土を寄せてやります。この意味
は、まず「除草」最初の頃は大豆も小さく、土に日光が届くので雑草が生えてきま
す。次、「倒伏防止」大豆の茎はポキッと折れるので要注意です。「根の増加」土に
埋もれた茎からは、根が出て来ます。これにより養分吸収が良くなります。最後は、
「水はけ」この梅雨時期
大雨が降ったりして水がたまると大豆は育ちません。とても、多くの意味のある培土
でした。

○草取り
 この時期、農家のホームページの掲示板
http://bbsi2.otd.co.jp/231299/bbs_plain
は、草対策の話題で持ちきりです。林さんちも、草取り最強部隊スーパーレディース
が、毎日迎撃していますが、32ヘクタールの田んぼ全てには、なかなか追いつきま
せん。どうしてもひどいところは、相談して田植え以来2回目の除草剤を散布しま
す。特に、今年は小雨で、草も元気で大変です。実は、この草が多く生えるのは、最
近のお米の品種に影響するところも大なんです。例えばコシヒカリは、姿がスッとし
ていて格好が良いのですが、その分、日光が地面に届くので草も生えやすいのです。
それに比べ、イセヒカリは、姿が格好悪い代りに早々に、葉を広げて日光が地面に届
きにくいので、草の育ちも悪くなります。アイガモ農法は、アイガモが泳ぎ回る事に
より、水が濁り結果、日光が地面に届かず草が、生えないという方法なんです。林さ
んちに合った、上手い方法はないかと考える毎日であります。

●林さんちのホームページ 新情報  (^_-)-☆

  ...いろいろリニューアル
    http://www.hayashisanchi.co.jp/
     流れる文字で、最新情報を流しています。
    http://www.hayashisanchi.co.jp/mail/mail2.html
     メルマガの登録とバックナンバー見れます。
    http://www.hayashisanchi.co.jp/syun.html
      本多農場の美野里たまご店頭販売開始です。

それでは、またのご訪問を、
スタッフ一同心よりお待ち申し上げております。

敬白


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