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     林さんちのあぐらぐち物語 2001年 長月9号
         http://www.hayashisanchi.co.jp

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  このメールマガジンは、林さんちの大切なお客様と、ホームページをみて
 林さんちに興味をもっていただいたお客様にお送りしています。

 _/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/長月9号主な内容 _/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/

   1. 巻頭言
     ...良い出来です、新米。価格を戻し、送料を全国740円統一。
   2.究極市街地の稲刈り
   3.最近のスタッフの様子
   4.林さんちの田んぼの様子
     ...異常に早かった稲刈り
     ...通常価格への移行
   6.林さんちのホームページ //☆ 新情報 //☆
     ...勇壮!林さんのハシゴ登り、、、
     ...コイン精米機物語アップ、、、
     ...商品ページ大幅リニューアル、、、
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   ●巻頭言です m(_ _)m
    
    いよいよ稲刈りが、始まりました。去年、私が稲刈り直前のイベントで足の
   指を粉砕骨折!、、、(T_T) それでも、松葉杖をついてコンバインを操作して稲
   刈りをしました。それに比べると、今年は楽なもんです。暑さも、去年ほどで
   はなく、耐えられます。お米も、上々の出来で、今年は、自信を持ってお送り
   出来ます。
    この8月と言う月は、地域に生きる者として、とてもイベントや行事が多く、
   仕事よりそちらをこなす方が大変でした。特に、8月4日の野々市じょんから
   まつりでの、消防ハシゴ登り「勇鳶」は、命がけの演技でとても緊張しました。
   去年のように、稲刈り前にケガをすることは、許されません。しかし、それも
   気合で乗り切り無事稲刈りを迎えました。
    HPの方では、新米発売に合わせ、価格を通常価格に戻します。12年産は、
   胴割れ等でお客様に非常にご迷惑をおけしました。このデフレの世の中で、価
   格を戻すのは正直言って怖いのですが、12年産は緊急値下げであり、ディス
   カウントではないという林さんちの路線を守るために、あえて戻します。その
   代り、今までの各地域で違う送料、代金引換手数料と言ったややこしい体系を
   止め送料を、「740円」で統一します。しかも、支払い方法を、既存の代金引
   換、郵振に加え、コンビニ支払い、JCB、VISAを新たに加えます。より、
   お求め易く、支払いも便利になった、林さんちのお米とオモチWeb通販をよ
   ろしくお願いします。 

   「あぐらぐち」とは、我が社の志高きプロバイダー氏が、名付けた、
   「ホームページといういろりばたで、あぐらをかいて、話でもしまいけ」と
   いう意味で名付けられました。
   妙ですが、オリジナリティーがあって、私は気に入っています。

   ● 究極市街地の稲刈り

   ○ 都市の棚田
    
    林さんちは、とちらかと言うと都会の百姓です。金沢市の南部の野々市町は、
   ベットタウンとして発展して来ました。(地図) 
   http://www.hayashisanchi.co.jp/map2.html
   発展と言う言葉は、イコール田んぼを埋めて来たと言う歴史でもあります。現
   在、野々市町には、400ヘクタールの田んぼが残っていますが、昔に比べず
   いぶん減りました。私も、なんでこんな市街地でわざわざ農業をするのか、必
   然性に悩んで来ました。ところが、数年前に、棚田のお米を使っているカツど
   ん屋さんを知り、棚田がいかに日本の環境に寄与しているか知りました。象徴
   的だったのは、数年前の大雨の時、たまたま研修で水俣市にいたのですが、山
   向こうの隣り町が土砂崩れで大変だったのに、こっちは大丈夫だったこと。そ
   れは、水俣市民の環境を守る意識が強く、棚田を苦労して残していたからでし
   た。隣町は、砂防ダムがあったのですが、役に立ちませんでした。
    良く考えると、それと同じ事が、私の周りで起きていたのです。最近、ちょ
   っと雨が降ると河川があふれる事が増えました。10年ほど前は、無かったこ
   とです。それは、田んぼが埋められてどんどん、保水能力が落ちているのです。
   そんな時、田んぼは、水を一杯一杯に保ってがんばっているのです。ですから、
   都市の田んぼを守る事は、そこに住む住民の財産生命に関わる事なのです。で
   も、そんな事は、日々の暮しの中では、微々たるものです。行政も農家も、躊
   躇もなく田んぼを埋めて行くようです。
    それでも、その何人かの方は、少し林さんちが手伝えば田んぼを維持出来る
   のです。その方の為に、林さんちは存在していると言って良いでしょう。しか
   し、言葉で言うのは簡単ですので、その苦労を今回は紹介してみましょう。

   ○ 地雷を踏む?

    市街地での稲刈りで、何が大変かと言うと、地雷?ではなく、異物のまき込
   みです。コンバインと言う機械は、稲を特殊な爪で機械に取り入れながら、す
   ごいスピードで走ります。その時、街中では色んなモノが稲に隠れて潜んでい
   るのです。
   良くあるのが、空き缶、ホイールカバーというところですが、今までで、一番
   すごかったベストスリー。
   3位=ヘビ 2位=折り畳み傘  栄えある1位は、ジャンジャン♪=マンホ
   ールでした。
    ヘビは知らない間にまき込んでしまい、数日後、スゴイ腐臭で気付き機械を
   バラスも、気持ち悪くて触れない。ところが、わが社が誇るスーパーレディー
   スが来て、「なんやいね、こんなモンも触れんがかいね!」と言って取ってくれ
   た。ヘビもすごいが、彼女もすごかった。
    折り畳み傘は、意外に大変でした。まき込んだ時も、機械をばらして大変だ
   ったけど、その後機械が原因不明で詰まったりで不調。その度に、作業が中断
   してほとほと困っていたある日、機械の中から折り畳み傘の部品が出てきた。
   造りが複雑な傘だけに、色んな所で引っ掛かっていたようで、全てが除去され
   るまで、ずいぶんかかった。
    マンホールは、さすがにビックリしました。下水道の工事と同時に、田んぼ
   には下水道用のマンホールが一つづつ作られます。それは、宅地として売る前
   提なのですが、問題は、その周りに、さもカモフラージュのように稲が植えら
   れていたことです。いつもは、スタッフが先回りして異物が無いか見るのです
   が、この日は、たまたま新人でやらなかった。直前まで行って、一瞬チラッと
   見えたので、急停車したのだけど、重量3トン近いコンバイン、急には止まれ
   ず、マンホールの筒に激突!5条のうち、右の2条が大破。修理を頼むと、す
   ぐには来れない。しかし、どうしても、稲刈りを済まさねばならない。そこで、
   フッと思いついたのが、右の駆動系のベルトを外し残りの3条で刈ること。時
   間はかかったが、稲刈りは出来た。俺って、天才?

   ○急降下
    
    市街地の田んぼは、普通コンクリート壁に囲まれている。そこへ、大きなコ
   ンバインを入れるのだが、中には段差が1メートル以上の所もある。多くは、
   お願いしてスロープを付けてもらうのだが、それでも30度以上の坂を急降下
   して行く感じ。路上駐車の車があって、完璧なアプローチが出来ない場合や、
   街路樹、歩道、標識、電柱等々の障害を三次元的にかわしながら侵入する。田
   んぼに入ったら今度は、家と家の間の障害物。物干しや、生垣に注意しながら
   刈り取る。この時、家が新築だったりすると要注意!建築中のゴミが良く落ち
   ている。ひどい時は、足場を留めていた針金が散乱していた事があった。

   ○ ガマカエル

    市街地は、意外にも下水道があって水も綺麗で、天敵もいないのか、結構小
   動物がいる。ガマガエルや、イボガエルは、残念ながら最近、野々市町では見
   なくなった。あと、カメやヘビ。タヌキも見た事がある。これらも、まき込ま
   ないように注意している。でも、一番多いのが、昼寝中の猫。ビックリして飛
   び出して来るのは、心臓に悪い。

   ○ 夏休みの宿題

    閑静な住宅街に、いきなり鳴り響くエンジン音。皆さん、興味深げに出てく
   るが、そのうち飽きたのか、家に戻るのだが、中にはカメラやビデオを持って
   来て撮影しだす人もいる。若いお母さんが、見ていたと思ったら、近所の子供
   達を集めてきて、夏休みの宿題の絵を書き始めたりする。今じゃ、珍しい風景
   なのかな。
    この時、私がするのが、人数の把握。一人、二人、、、五人とすると、そのう
   ち四人になっていると要注意。多くの場合、見えないコンバインの後方にいる
   場合が多い。仕方ないので降りて、注意する。それと同じで、もっと危険なの
   が、田んぼのオーナーがこぼれた稲を拾らおうとコンバインの後ろに近づいて
   くる場合。林さんちのコンバインは、思った以上に高速で、しかも機敏に動く
   ので、とても危ない。

   ○次回は、「稲刈りと売り先」です。

   ●最近のスタッフの様子
    
    社長=今年は、五体満足で稲刈りが出来る幸せをかみ締めています。
    
    専務=機械の整備が、追いつかず苦労していますが、今の所はノントラブル 
       です。10年以上前の機械が、順調に動くのは彼のおかげです。
    
    中村=稲刈りもがんばっていますが、農業青年や地球村の活動も積極的に、
       やってます。

    増井=初稲刈り。多くを学んでいるようです。ガマガエルを鷲掴みするツワ
       モノです。

   ●林さんちの田んぼの様子
   ○ 異常に早かった稲刈り 

   今年は、林さんち始まって以来の早い稲刈りでした。記憶では、7年前初めて
   極早生ハナエチゼンを栽培した時、8月18日に刈ったのが今までで一番早い
   はずです。それも、かなり青かったのですが、今年は、なんと16日。しかも
   適期でした。地球温暖化の影響を肌で感じますね。皆さん、せめてアイドリン
   グストップを。

   ○通常価格への移行、、、、m(__)m

    巻頭言にも書きましたが、12年産で緊急値下げしたコシヒカリ玄米の価格
   を戻します。
   普通じゃないコシヒカリ30キロ 11,700円→13,200円
               10キロ   4000円→  4500円
   普通のコシヒカリ    30キロ 10,500円→11,700円
                10キロ  3,600円→ 4,000円
    あとの商品の価格は今までどおりです。
   そして、送料の体系を見直します。今までは、各地域で差のあった送料を74
   0円で統一。
   しかも、今までいただいていた、代金引換手数料300円はいただきません。
   もちろん、郵便振替、コンビニ支払いの手数料もいただきません。

    林さんちの経営基本理念「農業を通じて豊かな生活を創造する」には、消耗
   戦であるデフレやディスカウントは、継続可能な経営とは思えません。林さん
   ちのお米の価値は、あくまでこの価格であるという信念を貫きたいと考えてい
   ます。その分、お客様により価値感を感じてもらえるよう精進していく心づも
   りですのでよろしくお願いします。
    
   ●林さんちのホームページ 新情報  (^_-)-☆

   ○トップの流れる文字毎日更新中、、、、  http://www.hayashisanchi.co.jp
    皆さん知ってました。トップの流れる文字(一部のブラウザでは固定)が毎
   日更新されていたって。一体、いつまで続けられるのでしょうね。

   ○トップの画像「コンバインライダー」、、、、  
   http://www.hayashisanchi.co.jp
    トップの写真が、林さんちらしい「楽しさ」を表わしていないとの指摘で、
   レーシングツナギを来て撮りました。カッコイイ?

   ○ 勇壮!林さんのハシゴ登り
            http://www.hayashisanchi.co.jp/news.html
    8月4日の野々市じょんからまつりでの、はしご登りをアップしました。
    俺ってすごい?

   ○ コイン精米機物語アップ、、、 http://www.inet-k.com/~coin/
   ようやく完成。別HPでの立ち上げです。コイン精米機って何?から始まり、
   中に置いてある雑記帳を通じての、林さんとお客様のホノボノとした交流が描
   かれています。

   ○商品ページ大幅リニューアル、、、、の予定が遅れています。
    支払い方法、送料の変更に伴い、画像も入れ替え更新します。ぜひ、新米を
   購入してみてください。
    
   それでは、またのご訪問を、
   スタッフ一同心よりお待ち申し上げております。

   敬白

   なお、「こんなメールマガジンいらないよ」
   「HPの日記読んでるからいらないよ」と言う方は、
   そのまま送り返しください。こちらで、リストから、外します。

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