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       林さんちのあぐらぐち物語 2003年 如月2号

         http://www.hayashisanchi.co.jp



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 このメールマガジンは、林さんちの大切なお客様と、ホームページをみて

   林さんちに興味をもっていただいたお客様にお送りしています。

   

_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/ 如月2号 _/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/



1. 巻頭言

  ...のんびりですが、色々なドキドキが、、、



2.「国道を走ることが、出来る百姓を目指し」

  ...経営の方程式

  ...1400万円の不渡り

  ...国道の端を歩け

  ...ボブサップ的百姓



3.林さんちの田んぼの様子

  ...味噌売り切れ御礼

  ...カキモチが、静かに



4.最近のスタッフの様子

  ...この時期は会合が多い



5.林さんちのホームページ //☆ 新情報 //☆

  ...家庭用精米機の販売開始

...よりロボットに判り易く、人に優しいHP

  



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●巻頭言です m(_ _)m

 

 2月は、林農産にとって一番ゆっくりと出来る時期ですが、精神的には一番、

辛いする時期です。私にとって20回目の米作り、どんな一年になるか、ドキド

キの日々が続きます。

 そして、忘れちゃいけないのが、林農産第15期決算。平成14年の経営の通

信簿が出ます。一体、どうなるのか、こっちもドキドキです。



 ついに、林さんちでも、家庭用精米機を販売します。詳しくは、後ほど。

http://www.hayashisanchi.co.jp/unchiku/030129.html

アンケートのプレゼントも継続しますのでお楽しみに。

http://www.llell.com/an/



「国道を走ることが、出来る百姓を目指し」



○経営の方程式



 23世紀型お笑い系百姓を目指す、林さんちは、正確には「有限会社 林農産」

という農業法人です。詳しくはhttp://www.hayashisanchi.co.jp/seiki23.html

したがって、経営の通信簿「決算」があります。法人化して社長になったのが2

7歳。経営のなんたるかを、まったく知らないまま社長になったものですから大

変です。ここに簡単な経営の方程式があります。

        「生産<労働<販売<企画<センス」

 ところが、多くの農業経営は

        「生産>労働>販売>企画>センス」

判り易く言うと、

『働き手の父ちゃんは、会社に行ってるので、ばあちゃん、かあちゃん、あんち

ゃんの「3ちゃん農業」で、たくさんの田んぼをやっと耕作。たまに帰った父ち

ゃんは、パチンコマージャン、しかも作ったお米は、米余りで売れないので余る。』

う〜ん、自分で書いていても、悲惨ですね〜。しかし、同じ様なことをやってし

まったのです。

  

○1400万円の不渡り

 

 会社発足と同じくし、餅加工を始めました。その理由が凄い!近所に全国シェ

ア60%の餅加工機械の会社があり、その営業マンが、行きつけの喫茶店で父に

冬場の仕事にやってみないか?と持ちかけたのが最初です。それを聞いた私も「A

コープにでも置けば売れるだろう」と、超安易な考えで餅加工を始めました。

 結果は散々で、一年目上手く餅を作れないので、ほとんど1週間徹夜で作った

餅が、大晦日Aコープよりほとんど返品、、、。1月は、それを泣きながら食べてい

ました。

 これはまずいと、考えていた所へ、東京のある業者から、大量発注がありま

した。これで、計算すると一気に売上1億5千万円!しかし、信用調査会社で調

べると35点の会社でした。でも、すでに欲に目がくらんだ私は、取引を開始。

そんなある日、銀行からあの電話「御社の手形が落ちません」。

 結局、1400万円余りの不渡り手形をもらってしまったのです。ただ、当時

の信用調査会社の部長さんが、血気盛んに東京に一円でもいいから、取り返しに

行くと言う私に、「行っても1円も取れないし、そんなドロドロした世界に、あな

たのような若い人が、行くべきではない。高い授業料と思い、今後の経営を考え

なさい」と諭されました。

 

○国道の端を走れ



 それからは、地道にお餅を1個づつ売ることにしました。結果的には、それが

林農産にとっては良かったのだと思います。それ以降、経営者のセンスを磨くた

めに多くの勉強をしました。今は志ネットワークの青年塾で、学んでいます。

http://www.kokorozashi.net/ この塾の塾長は、かつて経営の神様「松下幸之助」

のもとで、14年間松下政経塾の塾頭をされていた上甲晃氏です。塾長より松

下幸之助氏の生の声を聞くことが出来ます。その中で、赤字を出した部門の担当

者に「君は、道の端を通って来たやろな?」黒字を出して税金を払えんもんは、

国道の真ん中は走れんはずと言われたそうです。

 という事は、多くの農業者は国道の端を走らないといけないことになります。

当時の私は、赤字は当然、法人税は払わなくて良いものと考えていました。でも、

どれだけがんばっても、一向に経営状態は良くならない。そう言えば、トヨタ、

ホンダ、松下という企業は、黒字を出して法人税を払って大きくなっている。

 単純な私は、「そうか!法人税を払えば良いんだ!」と考え、ます自身の給料を

社員の誰よりも下げました。加工場の5000万円の建設費を普通の農業者は、

ローンで借りますが、私は、元金均等で借りました。こっちの方が、絶対に支払

い金額は少ないのですが、最初の数年がとても利息が大きいのです。しかも2年

間支払い据え置きという、美味しい麻薬も拒否しました。

 「念ずれば花開く」その気になれば、出来るのです。必死にやった結果、4年

前から黒字になりました。一度黒字になると、どんどん良い循環をし出します。

これで、ようやく国道の真ん中を走るれるようになりました。



○ボブサップ的百姓



 最近、話題の格闘家「ボブサップ」。テレビで見るたびに、あんな百姓になりた

〜いと思います。滅茶苦茶強いのに、優しい。どうも、百姓は、そのどっちかに

偏る傾向がある気がします。人の心を忘れた経営に走る人。人や環境に優しいが

経営が弱い人。だから、ボブサップ的百姓は、23世紀型お笑い系百姓にピッタ

リ!



次回「売れ過ぎた味噌」



● 林さんちの田んぼの様子



○ 味噌売り切れ御礼



 一昨年、売れずに余った味噌が、なんと年末で売切れてしまいました。あわて

ましたが、後の祭り。イセヒカリの時もそうでしたが、良い物は、最初売れない

のですが、その後の伸びが予想以上です。カキモチが終了後、味噌作りに入りま

すが、熟成は半年後です。少々、お待ち下さい。



○ カキモチが、静かに



 今年の冬は、そこそこ雪も降って、カキモチには丁度良い天気です。ライスセ

ンターの天井で、静かに乾燥しています。少しづつ、干せて縮んでいく様子が良

く分かります。美味しくなぁ〜れ!

  

●最近のスタッフの様子



社長=1月半ばに、ギックリ腰、、、。のんびりやっています。

 

専務=カキモチを、毎日作っています。

 

中村=農業青年の活動も、大活躍。



あんち=カキモチ編みも、もう超高速です。



●林さんちのホームページ 新情報  (^_-)-☆



○家庭用精米機の販売開始



 ついに、林さんちでも、家庭用精米機を販売します。

http://www.hayashisanchi.co.jp/unchiku/030129.html

林さんちの、コイン精米機や、籾摺り機(籾殻を取り選別)の機械メーカーです。

精米機を発明した老舗の会社で、性能は折り紙付きです。林さんの玄米をさらに

美味しくいただける最高の道具だと思います。実際、試食してみると、精米時に

あまりストレスをかけないので、より一層美味しく炊き上がります。



○アンケート&プレゼント継続



好評のうちに、第1回目を終了しましたが、アンケート&プレゼントを、これ

からも、継続します。http://www.llell.com/an/

アンケートには、こらからの林さんちへ向け、示唆に飛んだ指摘も多くあり、

これを糧に、より良いHPを目指し精進していきます。

 

○よりロボットに判り易く、人に優しいHP



 林さんちのHP見た目は普通ですが、実は、検索エンジンには見えない所が、

あったり、せっかく検索されても何のページか分からないページもあったのです。

しかし、それを全ページリニュール中です。地道にがんばる林さんちでした。



敬白

「あぐらぐち」とは、我が社の志高きプロバイダー氏が、名付けた、

「ホームページといういろりばたで、あぐらをかいて、話でもしまいけ」と

いう意味で名付けられました。

妙ですが、オリジナリティーがあって、私は気に入っています。



なお、「こんなメールマガジンいらないよ」

「HPの日記読んでるからいらないよ」と言う方は、

そのまま送り返しください。こちらで、リストから、外します。



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