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林さんちのあぐらぐち物語 2003年 水無月6号
http://www.hayashisanchi.co.jp
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このメールマガジンは、林さんちの大切なお客様と、ホームページをみて
林さんちに興味をもっていただいたお客様にお送りしています。
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1. 巻頭言
...完璧!
2.「6月は鬼門?」
...案ずるより生むが易し
...実は、ここからが
...消防団と稲作の関係
...マルサ来る
3.林さんちの田んぼの様子
...ハトのエサ?大豆種まき
...地獄の草取り
4.最近のスタッフの様子
... 雨が降っても
5.林さんちのホームページ //☆ 新情報 //☆
...コイン精米機物語「雑記帳」最新版追加
...お客様が直接HP上からのカード決済に、変更になります。
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●巻頭言です m(_ _)m
今年の春作業は、お天気にも恵まれ、完璧でした。すべての計画が思い通りに
実行されました。作業と作業の区切りも、ピッタリと週末に間に合ったり、怖い
くらいでした。この調子で、刈り取りまで行きたいものです。
「6月は鬼門?」
○ 案ずるより生むが易し
今回、最大の懸案が、田植えを早生(ハナエチゼン・ひとめぼれ)中生(コシ
ヒカリ)晩生(カグラモチ)と、3回に分けた点でした。今までは、コシヒカリ
までを、GW中にほとんど植えてしまい、月末に向けカグラモチを植えていたの
だが、メルマガ前号にhttp://www.hayashisanchi.co.jp/mailbk/200305.html
に書いたように、品質向上のために、作業ステージを3回に分けた。果たして、
この複雑な各作業を、滞りなく出来るか心配だったが、結果としては、非常に良
好でした。
原因は、トラクターが3台体制になったことで、作業時間が短縮された点。こ
れが一番大きかった。2台では、おそらく苦しい展開だった。GWに、自社のコ
シヒカカリを植えないと言う事は、水周りの作業が、GW中にないので、非常に
助かった。今までは、植えれば植えるほど、水周りの田んぼが増え、それが徐々
に負担になっていたのだが、早生の分だけで済んで助かった。
苗のペニシリン「エコホープ」も、バッチリ効いて、苗の品質も良かったので、
安心して田植えを行えた点に評価できる。これが、一度足りなくなると、苗の手
配だけで、頭が痛くなる。3年前に地獄のような思いをしているので、それだけ
でも、幸せでした。
○ 実は、ここからが
ところが田植えが済んで、やれやれと思ってはいけない。実は、ここからが、
本番。それも実に地味で根気のいる作業が始まる。それは、水周りと草取り。林
さんちの田んぼは、全部で368枚あります。これを、スタッフ全員で分担、遠
くは地主さんにお願いして、毎夕水を入れ、毎朝水を止めます。林さんちの地域
の田んぼは俗に言う「ザル田」水を入れても一日で水が無くなります。
でもザル田は、水が常に新鮮で、さらに根に酸素が十分供給され、しかもお米
は夜と昼の寒暖差があると美味しくなります。水周りは大変だけど、そんな苦労
も味で報われます。
あともう一つ、ザル田は、肥料や除草剤があまり効きません。どうしても、草
が生えるので、最後は手で草取りをします。これが、6月、7月と続くのですが
梅雨時期の草取りは、本当に大変です。おかげで、スタッフの雰囲気も、停滞気
味に、まさしく鬼門の時期です。しかも私は、持病のギックリ腰で、草取りに余
り参戦出来ないので、せめて休憩時間にギャグを言って皆を、和ませるのが主な
仕事になります。その点今年、試した紙マルチによる無農薬栽培は、とても楽し
みにしています。いつもは、このわずか600坪の田んぼの草取りで、1週間以
上かかっていました。紙マルチで草が、上手く抑えれればと祈っています。
http://www.hayashisanchi.co.jp/diary-k/koyo.cgi(5月17日参照)
○ 消防団と稲作の関係
もう一つの鬼門が、消防団。専業農家の男性は必ずと言っていいほど、地元の
消防団に入っています。石川県は、江戸時代からの加賀火消しの流れをくみ、と
ても活動が活発です。なあ〜んだ消防団って、ポンプをリヤカーで引いて、刺子
のハッピを着て、火事の時、出てくる人達のこと?と言うイメージがありますが、
石川県では、それは各集落にある自警団の事です。しかも自警団クラスでも、最
近は小型ポンプ装備した専用の小型消防車を持っているのであなどれません。
私が、入っている町の消防団は、本職の消防署とほぼ同じ大型ポンプ車が装備
され、服装も最新デザイン、防火服は新素材、酸素ボンベ以外は、ほとんど本職
と変わりません。地位も公務員の特別職として辞令が出ます。しかも住宅地が密
集した我が町は、年間に何度も激しい火災出動があります。私も何度も修羅場を
くぐり抜けて来ました。ですから、6月に各団の消防技術を競う、ポンプ車操法
大会も盛んでとても力が入ります。
http://www.hayashisanchi.co.jp/diary-k-log/ky200206.html(6月24日参照)
ところが、力が入り過ぎて、今まで何度も仕事に影響して来たのです。毎夕か
ら深夜までの激しい練習で、クタクタになり、場合によっては体を痛めて仕事が
出来ない事態も何度もありました。
しかも夏祭りと出初式で、ハシゴ登りもこなす消防団。なぜ、ここまでと時々
思いますが、最近の稲作は、大規模に各集落をまたいで行います。消防団員も各
集落の代表が、数年おきに次々と派遣されて来ます。その団員も、兼業農家の子
息の場合が多く、林さんちの仕事を理解してもらうのに好都合です。どうしても、
大規模営農は、地域との摩擦も少なからず起きることがありますが、そんな時、
各集落に、同じ危険をくぐって来た親しい人がいることは大きな力になります。
新しい団員には、「なあ〜んや、林さんって意外に、気さくないい人やがいね」と
良く言われます。
しかも、団員や団員OBの田んぼを任されたり、林さんちのバイトも、団員の
子息の場合が多いのです。本当に良くあるパターンが、ポンプ車で火災出動後、
帰りの車内で「うちの息子が家でフラフラしとる、バイトに使ってくれんけ?」
と言う具合です。今年は、鬼門も、福と成せるか?
○マルサ来る
マルサは冗談ですが、地元税務署の税務調査がついに来ます。農業法人として
法人税を払うべきと考え、苦労して数年前から黒字を出して、毎年税金を納めて
来ましたが、お上は、まだ足りないとお考えのようです。会計士いわく、「一人前
の法人として認められた。めでたいことです」となるが、いざ調査を迎えるとな
ると大変です。
過去数年分のアルバイトが、バーチャルではなくリアルで存在しているか証明
しろと言われ、全国に散らばっている若い衆にハンコをもらっています。過去数
年分と言うと、30人以上!にのぼります。あと、田植え等の打ち上げの焼肉は、
本当にスタッフみんなで食べに行ったのか証明しろとか、マジですか?という準
備もあります。
それでも、なんとか、水のみ百姓からお代官様が年貢を取り立てるイメージが
私の頭に浮かぶのを振り払い、素直に調査を受け、間違いを正して、さらなる発
展を目指します。
次回「ヒモで草を切るって知ってた?」
● 林さんちの田んぼの様子
○ ハトのエサ?大豆種まき
6月に入ると、大豆の種まきを開始します。本当は、5月20日以降、種まき
可能ですが、早くまくと、なぜかハトのエサになります。種豆に、赤い色素で色
を付け、双葉が出てもその赤い色で、鳥を怖がらせる対策も施していますが、や
はりハトが田んぼ一面にやって来て食べられては、ひとたまりもありません。
だから他の田んぼで、大規模に大豆が、食べられ、、、いや、まかれてハトが腹
一杯になった頃、大豆の種まきを開始します。
○ 地獄の草取り
梅雨が、やって来ると同時に、草もスクスクと育ちます。草取りも、本格的に
なります。今年は、草の多発地帯には、田植え機同時散布ではなく、わざわざ背
負い式動力散布機を使用して、効果的な除草剤を散布したので、余り強烈に生え
ないことを祈っています。
●最近のスタッフの様子
社長=5月末から、ず〜っと色々な会議や会合で、出ずっぱりです。
専務=今年は、エアコンばっちりの新型トラクターで、大豆の種まきです。
中村=いよいよ、草刈り機シーズン、毎日、ブンブン回します。
あんち=レディースの皆様と、草取りの毎日が始まります。
●林さんちのホームページ 新情報 (^_-)-☆
○ コイン精米機物語「雑記帳」最新版追加
コイン精米機物語の「雑記帳」を更新しました。http://www.inet-k.com/~coin/
タケノコシーズン、畑シーズンを迎え、コイン精米機の米ぬかが、大ブレーク。
米ぬかマニアの仕業か、大量に持って行かれる事件が続発で、米ぬかについての
書き込みが多いですね。
○ お客様が直接HP上からのカード決済に、変更になります。
いよいよ今までの、HP上から一旦メールによりクロネコ@ペイメントのHP
に行ってのカード決済から、林さんちのHP上から直接、お客様自身で、誰にも
カード情報を知られずに、カード決済が出来ます。もちろん、今までカード情報
をいただいている方は、林さんちで決済いたしますので、これまで通りです。セ
キュリティーって重要ですよね。
でも最近の問題は、Web通販のリアル店舗自身が、ちゃんとセキュリティー
が入っているかです。いくら、HP上でSSLをかけていても、店舗に泥棒さん
が入ればアウトです。皆さん、そっちもご注意を。
林さんちは、隣が交番という立地にも、おごらず24時間、警備保障会社で守
ってもらっています。ご安心を。
敬白
「あぐらぐち」とは、我が社の志高きプロバイダー氏が、名付けた、
「ホームページといういろりばたで、あぐらをかいて、話でもしまいけ」と
いう意味で名付けられました。
妙ですが、オリジナリティーがあって、私は気に入っています。
なお、「こんなメールマガジンいらないよ」
「HPの日記読んでるからいらないよ」と言う方は、
そのまま送り返しください。こちらで、リストから、外します。
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