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     林さんちのあぐらぐち物語 2004年 神無月4号
       http://www.hayashisanchi.co.jp

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 このメールマガジンは、林さんちの大切なお客様と、ホームページをみて
   林さんちに興味をもっていただいたお客様にお送りしています。
   
_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/   神無月4号  _/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/

1. 巻頭言

 台風の次は、地震です。秋雨も良く降って、かなり秋の作業も遅れ気味。
早くしないと、餅つきが始まっちゃう、、、(T_T)と、焦る毎日です。

2.今週の林さんち・・・・精米機でお餅つきが出来る?

 先日、子供達の体験田の脱穀が終わり、会社で籾摺りをして玄米まで仕上
げ、いよいよ精米と言うことで、農協の精米所に持ち込みました。なにせ、
少しづつの面積とは言え、200キロを超える精米なので、会社のコイン精米
機では大変なのです。ここまでは、いつもどおりだったのですが、農協から
精米機に餅米が詰まったとの、緊急連絡が来たのです。
 瞬間「うっ!また、やってしまった」と思いました。数年前、籾摺りした
ての水分値がまだ高い餅米玄米を、コイン精米したところ、中の精米をする
心臓部の石臼で、餅状態になってしまい、結局、分解して掃除するはめにな
ったことを思いだしました。そうなんです、餅米のまだ良く乾いていない玄
米を精米すると、お餅になってしまうのです。これは、「へぇ〜91」並の
トレビアで、ビックリしました。
 しかも、農協の3,000万円以上もする精米機も、コイン精米機もメーカ
ーも構造も同じ。どんなひどい状態になったかは、容易に想像されました。
同然、担当者の方も、なんでこんなもの、持ち込んだと、びっくりするやら怒
るやらで、いくらボランティアとは言え、まずいことになりました。結局、メ
ーカーを呼び出しての分解掃除となったのです。あとで、菓子箱を持って、平
謝りをしましたが、あの餅がベッチョリ状態ですから、、、、m(_ _)m
 原因は、やはり、台風と秋雨で、稲架(はさ)干しが完全でなかったのです。
普通は、乾燥し過ぎるくらい乾くのですが、今年は、18%以下にはならなか
ったようです。ぜめて16.5%まで下げないと精米は危険です。
 結局、農協から引き上げて、シートの上に広げて天日乾燥、コイン精米を今
日しています。どうしても怖い時は、5分精米で2回通すと言う技もあります。
とにかく、また精米機で餅にならないことを祈っています。

3.大豆と清水の舞台

 先週末に、大豆の刈り取りが終了し、今ライスセンターで、大豆の選別袋
詰め作業が始まっています。今年は、とにかく夏は、水不足、秋は台風と秋
雨で散々な年で、大豆も収量品質ともに、あまり良くありません。石川県の
大豆が良くないと言うことは、林さんちのお餅に使う北海道産の黒豆も、良
くないと言うことで、今、新豆の入荷が遅れていて困っています。仕方ない
ので、平成15年産の黒豆をスーパーで買いあさっている状態です。スーパ
ーの小袋は、特に高価なので困っています。さらに、台風10連発で、びっ
くりしていたら今度は、新潟で地震。今年は、本当に、災害の多い年でお米
だけでも、まともに収穫出来たことを感謝しなくていけませんね。
 ところで、林さんちで、大豆を作るようになったのは、一体いつごろか?
確か昭和48年に、米余りで転作と言って、水田で、米以外の作物も作らな
くてはいけなくなった時からなので、30年以上も前になります。最初の頃
は転作面積の割り当ても、多くなかったので、田んぼ数枚に、手作業で栽培
していました。ところが、転作の割り当てが増えて来て、手刈りからバイン
ダーという刈り払い機に変わり、豆の脱穀機も、小型エンジンからトラクタ
ー駆動の大型脱穀機にと、機械もどんどんと大型化して行きました。最終的
に、昭和60年台に、10ヘクタールの栽培面積になった時は、バインダー
2台脱穀機2台と言う態勢でした。しかし、大豆をバインダーで刈っても、
脱穀するには、それを拾って風呂敷に入れて、田んぼの真ん中にセットした
脱穀機まで担いで運び、それをまた全部、手で機械に入れて脱穀すると言う
気の遠くなるような作業を、繰り返していました。しかも、大豆は太陽が高
くなって暖かくなると、はじけてしまうので、日の出前からの刈取りが普通
でした。
 今思うと、私もまだ若かったのか、よくがんばっていました。ところが、
この機械達も古くなるにつれ故障が多くなり、修理に次ぐ修理を繰り返して
いましたが、ついに平成元年秋に、これはどうしても無理という段階まで来
てしまいました。当時、開発されたばかりの大豆コンバインが発売されたの
は知っていました。しかし450万円という高価な機械でした。かと言って
また同じ機械を買って大豆を刈るにも、やはりかなりお金がかかる。考えに
考えて、大豆コンバインを借金して購入することを決定。とにかく大豆は、
ほとんど収益にならないのです。転作作物と言うのは、転作奨励金と言う政
府からの補助金が、主な収入です。ところが、林さんちのような市街地の田
んぼには、雀の涙しかもらえません。その大豆に450万円の投資ですから
清水の舞台から飛び降りる気分でした。
 それでも、大豆コンバインの性能は、凄かった。大豆がはじける9時以降
にゆっくりと出動。くるくると田んぼを回りさえすれば、袋に詰めてくれる
し、しかも、品質がいい。今までは、バインダー、脱穀機2台づつを動かす
には、スタッフやバイトが8人以上は確保しなくていけないのが、二人いれ
ば済むという画期的な機械でした。ですから、これほど感謝された農機具は
他には無いというくらいの機械です。
 しかし、この大豆コンバインも、寄る歳並には勝てず、最近はなんとか動
いている状態です。なにせ16年もがんばっているのですから。でも高価で
収益にならないので、とても買い換えるなんて出来ず、今もなだめすかしな
がら、なんとか使っています。がんばれ大豆コンバイン!
そんな大豆コンバインががんばって作っている「林さんちのオヘソが白い大
豆のご注文はこちら→http://www.hayashisanchi.co.jp/unchiku/mame.html

敬白
「あぐらぐち」とは、我が社の志高きプロバイダー氏が、名付けた、
「ホームページといういろりばたで、あぐらをかいて、話でもしまいけ」と
いう意味で名付けられました。
妙ですが、オリジナリティーがあって、私は気に入っています。
なお、「こんなメールマガジンいらないよ」
「HPの日記読んでるからいらないよ」と言う方は、
そのまま送り返しください。こちらで、リストから、外します。


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