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     林さんちのあぐらぐち物語 2006年 弥生5号
       http://www.hayashisanchi.co.jp

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 このメールマガジンは、林さんちの大切なお客様と、ホームページをみて
   林さんちに興味をもっていただいたお客様にお送りしています。
   
_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/    弥生5号   _/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/

1. 巻頭言

 一回目の種まきを、しました。これまでの愛情で、順調に終了しました。田
んぼの耕す作業「荒起こし」も、苗作りと平行して進んでいます。でも、今日
は、雪でした、、(T_T)
                        
 林さんちのハナエチゼンが、そろそろ、在庫が危なくなって来ました。取り
置き希望の方が、いらしましたら、メールください→info@hayashisanchi.co.jp

  在庫メーター     空←――――――――――――――――→満 
超普通じゃないコシヒカリ ■■■■■■■□□□□□□□□□□□□□
普通じゃないコシヒカリ  ■■■■■■■■□□□□□□□□□□□□
お得なコシヒカリ     ■■■■■■■■■□□□□□□□□□□□
ハナエチゼン       ■■□□□□□□□□□□□□□□□□□□
ひとめぼれ        ■■■■■■□□□□□□□□□□□□□□
             詳しい数字は、メルマガの最後に

2.今週の林さんち・・・・「発芽阻害物質」に気付くまで

 林さんちの種籾を、泡風呂に浸けて、芽を出す作業に入った。これを催芽(
さいが)と呼ぶ。しかし、昔は、催芽してもしても芽が出ずに、苦労したもの
である。まあ、ただただ、何も考えずに、農協さんの指導どおりに作っていた
お気楽農家が、陥った典型的なトラブルでした。植物の種には、「発芽阻害物
質」が、含まれていて、勝手に芽が出ないようになっています。それは、お米
も同様で、種籾にそれは含まれています。この存在を、はっきりと知ったのは、
なんと3年前。

 去年のメルマガにも→http://www.hayashisanchi.co.jp/mailbk/20050304.html
書きましたが、とにかく、無化学農薬で、種を処理するようになって10年。
苦闘の日々でした。最初は、化学農薬を使用していた時と同様に、普通に水に
浸けておくと、段々、腐ったような匂いがして来ました。化学農薬を使用して
いた時代の何十年間は、その年に使用する種籾を、1.5トンあまりを、一度
に水槽に入れて消毒を開始していました。さすが、化学農薬、そのまま水替え
もしなくても、まったく腐ったりすることはありませんでした。

 しかし、その時、すでに「発芽阻害物質」と呼ばれる悪魔は、潜んでいて、
着々と種籾を蝕んでいたのです。腐ったりしないことをいいことに、水替えを
怠っていた結果、どうがんばっても、芽の出具合が悪く、何十年間も、良い苗
を、安定的に作ることは出来ませんでした。それは、例えば、その後の種まき
の方法や、温度管理、ハウスでの水管理にあるのではと、試行錯誤を繰り返し
て来た、数十年でした。

 この悪魔の存在を知ったのは、ひょんなことからでした。化学農薬を使用し
ないで、種籾を、長い間、水に浸けて置くと、てきめんに、腐食して来ます。
多くの優秀な有機栽培農家は、場合によっては、寒中の水で、1ヶ月以上浸け
ている場合が、多く、私も種籾を水に浸けるのは、長ければ長いほど良いと、
信じていました。しかし、どうしても、長く浸けておくと、林さんちでは、種
籾に付いた雑菌で腐食して来る。そこで、とにかく、水替えを頻繁に行うこと
を、心がけて、種籾も、何度も水槽から上げて、さらに洗うと言った作業を繰
り返しました。

 ところが、特に早生品種が、それでも芽が出にくい。特に夏場に収穫する種
籾なので、雑菌が多いのではと予想しましたが、腐食は、頻繁な水替えで、あ
る程度、抑えられているので、これは一体何故?となり。調べると、催芽用水
槽の底に、残った水や、スノコに、腐食したトロリとした成分と共に、「発芽
阻害物質」が、残っていたことが、分かりました。もちろん、洗車機を使用し
て、1回催芽するごとに、綺麗に洗いましたが、それでも、なかなかヌメリは、
取れない。そこで、林さんちは、長く水に浸けるのではなく、逆に短く浸けて
とにかく腐食を防ぎ、このヌメリを防止する作戦に、昨年から変更しました。

 このトロリ成分と言うか、ヌメリが出来る原因の一つが、井戸水であること
も、分かって来ました。水道水には、塩素が含まれていて、それだけで、かな
りの殺菌作用があるのです。今年も、この作戦で、それでも、水替えは頻繁に
行い、さらに、種籾を、揉み洗いして、発芽阻害物質を、洗い流しています。
でも、そんな作業をしながら、毎日、種籾を触って話しかけることが、なによ
りも、良いことなんだなと気付きました。化学薬品に頼って、ほったらかしに
していたことが、そもそもの悪の根源でした。さあ、2006年の種籾ちゃん
達、素直に出てくれよ〜、、(⌒‐⌒)


林さんちで、作っているお米は、コシヒカリ、ハナエチゼン、ひとめぼれ、
カグラモチの4種類であるが、「ゆめみづほ」と言う、石川県で育成したお米


           林さんちのお米はこちら↓
       http://www.hayashisanchi.co.jp/cargopro/

3、野々市のデービッドソンにならぬように

 2月から3月21日の実技講習に至るまで、野球の審判講習会を5回受けた。
時、折りしも、WBCでの誤審問題で、大盛り上がりの時期でした。野球のル
ールブックには、審判を熟知した人が見ると、200の間違いがあると、言わ
れています。あの誤審にしても、本来、球審がジャッジするのがルール上、正
解。でも、2塁審が、先に、セーフと言ってしまったらどうするか?そうなる
と、ルール上は、2塁審のセーフが、ジャッジになる。

 でも、これも、確かにあの場面では、セーフだったが、もし2塁審が、間違
えてアウトと、ジャッジし、王監督が、抗議し、あの有名なデービッドソン審
判が、正しいジャッジのセーフに変更した場合は、どうなるか?本来は、2塁
審のアウトは、くつがえらないルールだが、球場全体の雰囲気は、どうなるか?
誰が、どう見たって、それが正しい場合は、ルールブックでは、違ってもそれ
が、問題になることは、ないと予想されます。こうなると、デービットソン審
判は、名審判として、日本人に広く知られることになりますが、逆に、あれだ
け、マスコミで、盛り上がったかどうかは、微妙ですね。まあ、審判は、黒子
で、「え?いたの?」という存在が、ベストですからね。

 実は、私も、アウトをセーフに、言い変えたことがあります。とっさに、ア
ウトと言ったのですが、明らかにセーフ。まあ、恥ずかしいことではあります
が、誰が見てもそうである場合は、速やかに自らの非を認めるのも、正しい行
動であります。これまた、ルールブックにも、審判は、良き社会人であるべし
と言う、項目がちゃんとあるんです。やはり、最後は、大岡裁きが理想ですね。

 この世の中には、法律や、ルールがたくさんあるけど、最後は、「各々の持
ち場を、意識した道義的な連携プレー」で、成り立っていると感じます。だか
ら、人間は、本能的に、理屈や理論を振りかざす人を、嫌うのだと思います。
ルールとは、人が幸せになるためにあるはず。その大前提を、失って、理屈ば
かりに走ると、なんのためのルールか分からない。野球の審判をしていている
と、端的に色々な、ルールの適用で迷う、場面に遭遇する。そんな時は、「プ
レイボール」ボールで、遊ぼう!という大前提に、立ち戻って、楽しいのはど
ちらか?と、考えるようにしています。

 特に、子供達の野球は、ジャッジが難しい場面に、遭遇します。よく振り逃
げという場面がありますが、2アウト以外で1塁にランナーがいる場合は、振
り逃げ出来ないのですが、それでも、走って行く子供がたまにいます。しかも
審判は、「スリーアウト」としか言えないルールです。それだけなら、笑える
のですが、1塁にいたランナーも、つられて飛び出し、ボールが送られ、ダブ
ルプレーになるケース。大体、応援の親も、キャッチャーが、落とせば、とに
かく「走れ〜!」と言うことが多く、私もその一人でした。私は、練習試合で
は、バッターアウト!と、言って教えてあげています。公式戦だと、攻撃側に
加担することになるので、出来ませんが、、。あなたなら、厳密に、ルール通
り、だまって見ています?

 さらに、「隠し球」高校野球までは、隠し球を、認識した時点で、タイムを
かけ、速やかに止めさせるように、指導されています。実は、石川県の星陵高
校対箕島高校の18回の死闘の中で、隠し球を星陵高校がした時、高野連の電
話が、「アンフェアー」「高校生らしくない」「選手宣誓とは違う」と、抗議
が殺到し不通になったそうです。私は、この指導は、正しいと思います。あん
まり、愉快なプレーではないと感じるからです。それは、相手チームも、そし
て、審判も騙されているわけですから。ところが、大学以上は、認められてい
るので、黙って見ているようにと、言われています。やはり、大人の世界は、
騙される方が悪いのか?とにかく、球春真っ盛り、野々市のデービッドソン審
判と呼ばれないように、がんばります、、(⌒-⌒)

林さんちの商品注文はこちら→http://www.hayashisanchi.co.jp/cargopro/

先週→今週      平成17年度新米販売日
超普通じゃないコシヒカ 69袋/200袋 35%    9月25日
普通じゃないコシヒカリ 233袋/575袋 40%  9月17日
お得なコシヒカリ       323袋/736袋 44%   9月10日
ハナエチゼン       21袋/181袋 11%    8月24日
ひとめぼれ        43袋/146袋 29%   9月7日

敬白
「あぐらぐち」とは、我が社の志高きプロバイダー氏が、名付けた、
「ホームページといういろりばたで、あぐらをかいて、話でもしまいけ」と
いう意味で名付けられました。
妙ですが、オリジナリティーがあって、私は気に入っています。
なお、「こんなメールマガジンいらないよ」
「HPの日記読んでるからいらないよ」と言う方は、
そのまま送り返しください。こちらで、リストから、外します。


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