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     林さんちのあぐらぐち物語 2009年 卯月5号
       http://www.hayashisanchi.co.jp

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 このメールマガジンは、林さんちの大切なお客様と、ホームページをみて
   林さんちに興味をもっていただいたお客様にお送りしています。
   
_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/ 2009年 卯月5号 _/_/_/_/_/_/_/_/_/

1. 巻頭言

 いよいよ田植えに突入です。田植えは、お百姓さんにとっての、超メインイ
ベントです。すっごく大変な作業なんですが、なぜか毎年、ちゃんと出来てし
まいます。『春の気配』が、成せる業かと感じています。

********* GW中も営業します、、o(^o^)o *********

 世の中は、ゴールデンと呼ぶ期間ですが、林さんちには、関係ありません。
しっかり営業しますので、巣ごもり用に、皆さん、お米をお買い求めください。

  在庫メーター     空←――――――――――――――――→満 
超普通じゃないコシヒカリ ■■■■■■■■■■■□□□□□□□□□
普通じゃないコシヒカリ  ■■■■■■□□□□□□□□□□□□□□
普通のコシヒカリ     ■■■■■■■■□□□□□□□□□□□□
ハナエチゼン       ■■□□□□□□□□□□□□□□□□□□
ひとめぼれ       ■■■■■■□□□□□□□□□□□□□□

             詳しい数字は、メルマガの最後に

2.今週の林さんち・・・・まずはお詫び

 前回のメルマガで、紙マルチが、有機JAS認定資材ではないと、書いたら
すぐにメーカーさんから林さん『それは間違いです。有機JAS認定資材です
よ』と連絡来ました。以下が、その報告。

 有機JAS法において紙マルチ(古紙に由来する農業用資材)は、平成21
年10月26日までは経過措置により使用することが出来る。以後は、現在見
直し作業が農林水産省のほうで行われて、新しい法律が10月27日施行され
る予定です。

 今年の10月27日以降は、どうなるか分からないですが、現在、認定の方
向で進んでいるようです。やっぱり有機JAS表示は、難しい問題です。でも
紙マルチで有機JASを取得して頑張って栽培されている農家さんも、たくさ
んあると聞きます。なんとか頑張って認定されることを祈っています。しかし
お上のサジ加減で、認定が左右されるような状況は、やはり不安ですね。心の
底から、認定申請を止めて良かったと思いました。そして、これでさらに『超
普通じゃないコシヒカリ』が、限りなく有機JASに近いお米だということに
なりましたね。

 前回は、表示の話題で長くなってしまいましたが、本当に書きたかったのは、
『無肥料覆土の意外な効能』http://www.hayashisanchi.co.jp/mailbk/20080402.html

にもありますが、苗の土のことです。超コシや有機JASの苗には、当然、化
学肥料は使用できません。ところが、一つ一つ資材を検証して行くと、気付い
たのですが、林さんちが購入している苗用の床土には、わずかですが化学肥料
が入っていることに気付きました。自分で入れるのではなく、工場で自動的に
入れるので認識がないのですが、入っていることは確かです。

 そこで農協に相談すると、有機肥料を入れた床土を作ったので、使ってくだ
さいと言われた。その時に「非常に難しい資材ですので注意をしてください」
と付け加えられました。何が難しいの?と思い、使ってみると、カビが生えて
来て、苗の根っこが弱ってしまい、なんだかヒョロッチィ〜苗になってしまい
ました。林さんちは、それでもなんとか、頑張ってちゃんと育てて田植えまで
こぎつけましたが、他所の農家さんでは、かなり大きなトラブルになった所も
あったようです。

 有機肥料の床土は、生きているのですね。だから、カビたり腐ったりと言っ
たことが起きる。それに比べ、化学肥料の床土は、生きていない。だから何も
起きないんだということを、あらためて知りました。当たり前のことですが、
人間ってバカな生き物で、現象が起きてみないと分からないんですね。近所で
保存料を使用しない漬物を販売している農家さんでも、買った漬物を暑い車内
に置きっぱなしで、腐ったとクレームを付けてくるお客さんがいるとのことで
した。よく考えれば、当たり前のことですが、生きている食べ物には、いろい
ろな事が起きるのです。

 その後も、この有機肥料の床土は、試行錯誤しながら作られて現在では、か
なり良くなりましたが、やはり細かいトラブルの類は、まだ色々と聞きます。
そのトラブルを飛躍的に減らしたのが、無肥料の覆土だったのです。床土が4
キロで、覆土は1キロと、少ない量ですが、上手く有機肥料の土をカバーする
ような効果で、カビの発生や腐植と言ったトラブルを軽減してくれています。
さあ、これで、資材も完璧!と思い、稲刈りも終わって、カルス菌を散布する
時になって、カルス菌のエサ用に混ぜる肥料が、化学肥料であることに気付き
ました。ありぁ〜と思い、また関係機関に相談すると、油粕を使えばどうかと
いう答え。やれやれ、これで解決と思い、暮れの土作り資材を散布しようとし
たら、林さんちで使用している資材が、有機認定資材ではないことが判明。あ
わてて別の資材を取り寄せました。

 別に、有機JAS米ではないので、そこまで、こだわる必要なないと思うの
ですが、最近は、なにやら『意地』にも似た状況で取り組んでいます。でも、
これからも、あれがダメ、これがダメと、いう事態が続くと思いますが、なん
とか『意地』でクリアして行きたいと考えています、、o(^o^)o

           ↓そんな林さんちのお米はこちら↓
         http://www.hayashisanchi.co.jp/cargopro/

3、カーナビとETCが付けば

 いよいよ田植えが始まります。昨年は、鎖骨脱臼で肩にプレートを入れた状
態での作業だったので、痛くて地獄のような田植えでした。今年は、それから
比べると天国のようなもんです。さらに、今の機械田植え自体が、昔に比べれ
ば超々天国のような作業なんです。私が、まだ子供の頃は、折衷保温苗代と呼
ばれる苗の作り方で、田んぼに1m幅の平らな畝をいくつも作り、そこに直接
種播きをして、油紙!をかけ、竹の弓で囲んでビニルを張って苗を育てていま
した。田んぼに、その平らな畝ギリギリに水を入れてあげます。苗が大きくな
ると土ごと抜いて、その水でジャブジャブ洗って土を落とし、一握り分に束ね
てワラで縛ってカゴに入れます。

 そのカゴに入れた苗を、「枠」「コロガシ」と呼ばれる格子状の筒で田んぼ
に線を引いたところに手で植えて行きます。林さんちの地域は、乾田地域なの
で、前進して植えて行きます。湿田地域は、沈み込んで植えた苗をなぎ倒して
しまうので、後進で植えるようです。確か、小学校に上がる前の頃だったと思
いますが、能登から来た田植えの早乙女さん達が、納屋で寝泊りしながら手伝
いに来てくれたと記憶しています。しかし、田植え機が発明されて、その田園
風景も一変しました。

 最初は、確か2条植えの歩行タイプでした。苗箱は、今のような軽量プラス
チック製ではなく木製でした。苗箱に種まきをするということ自体、初めてだ
ったので、本当に試行錯誤の繰り返しでした。田植え機の導入によって、種ま
き機、芽出し器、催芽器、芽出しハウス等々のそれに関係する機械も、購入し
てそれぞれの扱いも慣れねばなりませんでした。でも、案の定、種まきの時は、
大混乱、機械が壊れたり上手く均等に播けなかったりと、怒号の中での作業を
繰り返していました。

 それでも田植え機での田植えは、手植えに比べれば本当に速くて楽でした。
今のジェット戦闘機のような高速田植えからすると、止まっているような速度
でしたが、それでも画期的な事件と言えるような出来事でした。最初の頃は、
水を吸って超重量級の木製苗箱に、180gの種籾を播いていました。今では、
100〜110gの薄播きになりました。180gも播くと、苗が込み合って
病気になりやすいので、種籾の消毒、苗箱への消毒と何度も農薬を散布しまし
た。当然、細いひょろっちぃ〜苗でしたが、当時の田植え機は精度が悪くて、
それぐらいの種籾で播かないと、うまく田植え爪に引っ掛からずに欠株を生じ
たのです。

 それが、歩行タイプの4条植え、6条植えとバージョンアップして行き、私
が大学生の頃、つまり30年前には、ついに乗用タイプの5条植えになりまし
た。田植え機は、農業機械としては比較的安価なので、痛みが激しく精度を維
持できないので、早めに買い替えをしていました。そして10数年前から、肥
料散布機、除草剤散布機が、オプションで付き、植え付け部の進化でより高速
で植えることが出来るようになりました。今、私が使用しているクボタSPU
5条田植え機は、本当に速くて操作が楽です。前進後進無段変速、エンジン回
転もコンピュータ制御、肥料散布機も、エンジンの熱を利用して乾燥した空気
をブロワーで噴き付けながら散布するので、ほとんど肥料詰まりもありません。
肥料タンクも大型でしかも、重量バランスが良いので、田んぼの乗り入れも安
定しています。エンジンは、水冷2気筒で、振動も少なく静粛。あとは、カー
ナビとETCが付けば、ドライブに出かけたいくらいです。

 それでも35ヘクタールの田植えは、大変なことに変わりありません。しか
も安定感が増したと言えども、田植え機は腰高なので、トラックへの積載、田
んぼへの乗り入れでは、転倒の危険性は常にあります。とにかく1ヶ月間の田
植え期間を最後まで安全に、植え切ることが目標です。頼むぜ相棒!

林さんちの商品注文はこちら→http://www.hayashisanchi.co.jp/cargopro/

            平成20年度      新米発売日
超普通じゃないコシヒカ 197袋/374袋 53%    9月24日
普通じゃないコシヒカリ 151袋/515袋 30%    9月12日  
普通のコシヒカリ    249袋/659袋 38%    9月12日    
ハナエチゼン      17袋/175袋 10%   8月21日
ひとめぼれ        76袋/286袋 27%   9月 8日

敬白
「あぐらぐち」とは、我が社の志高きプロバイダー氏が、名付けた、
「ホームページといういろりばたで、あぐらをかいて、話でもしまいけ」と
いう意味で名付けられました。
妙ですが、オリジナリティーがあって、私は気に入っています。
なお、「こんなメールマガジンいらないよ」
「HPの日記読んでるからいらないよ」と言う方は、
そのまま送り返しください。こちらで、リストから、外します。

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