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林さんちのあぐらぐち物語 2009年 葉月1号
http://www.hayashisanchi.co.jp
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このメールマガジンは、林さんちの大切なお客様と、ホームページをみて
林さんちに興味をもっていただいたお客様にお送りしています。
_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/ 2009年 葉月1号 _/_/_/_/_/_/_/_/_/
1. 巻頭言
梅雨明けが遅れている北陸地方ですが、ここ数日は、好天が続き、林さんち
的には『梅雨明け宣言』です。例年より軽く1週間は、遅れましたが、ここか
ら夏の太陽に頑張ってもらえれば十分リカバリー可能です。8月前半は、岐阜
県、北海道と観光&研修で出かけます。稲刈り前ですが、どんどん予定が詰ま
って来ました。
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2.今週の林さんち・・・・飛騨と加賀藩の意外な繋がり
長期に渡る、消防操法大会の訓練で、嫁さんのツノがだいぶ伸びて来たので
ここは、奮発して温泉に行くことにしました。と言っても、岐阜県消防操法大
会の視察を兼ねて、嫁さんには、「結局、火消しバカかい!」と言われつつも
まあ悪い気は、しないようで了承を得ることが出来ました。しかし予定の8月
2日に、朝6時に野々市町を出発、8時過ぎに会場の飛騨市に到着後、土砂災
害警報のために、大会中止が判明。え〜中止!と思うが、こればっかりは、国
民の生命財産を守ることが使命の消防団です。当然の措置だと感じました。県
大会で順位は、決まりますが、どの隊も出場するだけですでに勝者。そして、
ここまで練習を重ねて来たことは、決してムダにはならないと思います。
ちゅうことで夫婦水入らずの飛騨高山観光に、早朝より突入してしまいまし
た。でも、ここで動揺を見せてはいけません。下調べどおりに、高山陣屋に行
くことにしました。駐車場を見つけるのに、陣屋の周りを3周ほどしましたが
どっちにしろ開館が9時だったのでちょうど良いタイミングでした。まあどう
せ古い建物だけの展示やろと、タカをくくっていましたが、なかなかどうして
見ごたえのある展示で、2時間近くタップリと楽しめました。
高山陣屋は、まあ昔の代官所、いわゆる県庁、裁判所のような場所です。多
くの展示物がありましたが、昔の生活を物語る品物は、すべて質素なものばか
りにも関わらず、人としての生活レベルが高く感じました。逆に現代のモノに
溢れた生活が、いかにも低レベルに感じました。その中の展示で、年貢米があ
りましたがその中で面白い記述を発見、それは、「込米」「折り米」一俵60
キロに一升1.5キロを込米として足すことを言います。つまりお米は、だん
だんと乾燥して重さが軽くなるので、その修正分という意味です。この方法は、
現代でも行われていて、秋の検査時の30キロ紙袋の総重量は30.5キロと
定められています。紙袋重量が0.23キロなので0.27キロが、多めに入
っている計算になります。
しかし、これを一俵60キロに換算すると0.54キロと、一升1.5キロ
の込米は、現代の3倍も要求されていたことになります。昔の百姓は、こんな
ところでも搾取されていたのですね。しかし、林さんちの込米は、60キロ当
たり0.8〜1.2キロ入れています。低温で湿度管理された倉庫ならいざ知
らず、普通の倉庫では、1年経つとやはりかなり重量は、軽くなります。だか
ら、昔の込米の重量も、あながち間違いではなかったのかしれませんが、やは
り多いですよね。昔の農作業は、過酷な労働で、さらに生産物の70%が年貢
として取り立てられる生活では、一升どころか一粒でも血の一粒だったと思い
ます。
ただでも生産性の悪い飛騨地方だったのに、さらに検地と言って、石高を増
やすことがあり、そのために暴動や一揆が起きたとありました。その首謀者や
加担した者には、磔獄門と厳しい刑罰が与えられました。それでも一揆をせざ
るを得なかった当時の百姓の悲哀をヒシヒシと感じました。そこで別の現金収
入として行われていたのが「塩硝作り」でした。塩硝?って聞きなれない言葉
ですが、実は硝石と呼ばれる黒色火薬の材料作りでした。え〜〜硝石って鉱石
かなんかで、出来ているんじゃないの?と思いましたが、展示を見てビックリ
そして納得でした。
私の母親に聞くと「あんたそんなことも知らんがかいね!天地人を観んしや
!」と叱られました。塩硝とは、硝酸カリウムが高純度に含まれた結晶体であ
るがカリウムとは植物の三大元素のチッソ、リン、カリウムの一つ。だから山
の中の植物やカイコの糞を穴の中に積層して、それを煮立てて抽出濃縮結晶し
たものが、塩硝である。まあ肥料の超々濃いモノって感じです。そう言えば、
現代においても肥料から爆弾作った悪い人がいました。そしてその煮立てるた
めの燃料である薪が豊富であったことと、一番は、人里離れていて秘密に作れ
たからだと思う。でも植物や糞に含まれる硝酸カリウムは、低濃度です。それ
を集めて結晶化するのは、並大抵の仕事ではありません。しかも隠れてやらね
ばなりません。やはり貧しさが、そんな過酷な労働をも可能にしたのではない
かと想像されます。
そしてその塩硝の買い手が、加賀藩だったというのだから、前田の殿様は、
いつでもやる気だったのも。その証拠に、金沢城の瓦は、鉄砲の弾に出来るよ
うに鉛で作られていて、幕府を欺いたと言われます。おかげで、雷が落ちて焼
け落ちたとも言われています。何度も訪れたことがある、高山、白川郷、五箇
山でしたが、本当に知らないことだらけで反省でした。そして意外に、現代の
世に繋がっていることを知りました。「折り込み済み」って言葉の語源も、株
式用語ではなく、もしかして込み米、折り米から来ているのかしれませんね。
瑞穂の国の言葉の多くが、農業由来のモノが多いのです。またウンチクが増え
ました、、(o^-')b
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3、神の手ならともかく誰でも米粉を
工場リニューアル終了で、林さんちの米粉を、餅つきでようやくテストする
ことが出来ました。和菓子屋さんで好評と聞いていましたが、お餅で使用する
となると、なかなか難しい点も出てきました。やはり何事も簡単ではないとい
うことです。その他、ケーキや天ぷらにも、いろいろと使って、米粉の特性も
少しづつ分かってきました。とにかく小麦粉とは、まったく違うものであると
いうことは、体に染み付いてきました。
林さんちの米粉を、まずは、白のし餅の型に、普段使用している「じゃがい
もでんぷん」に替えて使ってみました。いつものようにハケで、すくってパラ
パラと上から撒いてみましたが「じゃがいもでんぷん」のように綺麗に広がら
ずに、ダマダマになってしまいました。そのまま餅をこねて型に入れて、のし
機で、のばしてみました。型から外してみると、ダマダマが、そのまま餅の表
面にくっついてしまいました。まあ、そこまでは「じゃがいもでんぷん」でも
ある話なので、ハケでその米粉を払おうとしましたが、完全にくっ付いていて
取れません。
「ははぁ〜〜ん、、もっと薄く延ばして使えばいいのだな」と思い、今度は、
まるで化粧のファンデーションを塗るように薄く延ばしました。さすが10ミ
クロンの米粉、実に薄く綺麗に延びます。そして型に入れてのし機で、圧しま
した。すると、今度は、餅の表面は実に綺麗になったのですが、型から抜けに
くいことが判明。抜けないわけでなく、ゆっくり慎重に抜けばなんとかなるの
ですが、私や専務が作業をするわけではなく、バイトさんや誰でも出来るよう
にしておかないと年末の作業が滞ります。
次は、お鏡餅です。林さんちでは、お鏡餅を、食品用の石膏の型を使用して
形を整えています。この石膏の型を使用すれば、誰でも真円のお鏡餅になるの
ですが、誰でも、使えるわけではありません。今から20数年前に初めて、こ
の型を使用した時は、もう型にくっ付いてくっ付いてまったくお鏡餅になりま
せんでした。型から綺麗に抜くための工夫は、餅つきの全ての工程で必要でし
た。そして「じゃがいもでんぷん」も、わざわざフライパンで炒って乾燥させ
たモノを使用しているのも、そのためでもありました。だから今回の米粉も、
かなり緊張してテストしたのですが、お鏡餅に関しては、あっさり成功しまし
た。かなりの薄い膜で、表面が仕上がりました。しかし少しでも、米粉がダマ
になった箇所は、ハケで払っても落ちませんでした。
成功したお鏡にしても、神の手を持つ私ならともかく、誰でも成功するとは
言い切れないし、連続して作っていくと果たしてどうなるかは、未知の世界で
す。まずは、ファンデーションのように均等に薄く塗る方法を、考えねばなり
ません。さらに連続生産をしてみて、どの程度、作業速度に影響が出るかテス
トしなくてはいけません。ただし米粉が、ハケで落ちないのは、餅の余熱で、
アルファー化しているらしいと判明。つまり白い粉ではなく、ご飯になってい
るのです。だから味に関しては、ただの「じゃがいもでんぷん」とは違い、味
も良いことが分かりました。使い勝手はともかく食品としての米粉の性能は、
抜群であることは事実です。これをモノする努力は、惜しまないだけの価値は、
ありそうです。合わせて米粉の販売もしていますので、ぜひご家庭でも、使っ
てみてフィードバックをください。
注文は、トップページからも出来ます→http://www.hayashisanchi.co.jp/
から揚げや天ぷらもなかなかの出来です。お試しあれ、、(o^-')b
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平成20年度 新米発売日
超普通じゃないコシヒカ 103袋/374袋 28% 9月24日
普通じゃないコシヒカリ 42袋/515袋 8% 9月12日
普通のコシヒカリ 66袋/659袋 10% 9月12日
ハナエチゼン 0袋/175袋 0% 8月21日
ひとめぼれ 5袋/286袋 2% 9月 8日
敬白
「あぐらぐち」とは、我が社の志高きプロバイダー氏が、名付けた、
「ホームページといういろりばたで、あぐらをかいて、話でもしまいけ」と
いう意味で名付けられました。
妙ですが、オリジナリティーがあって、私は気に入っています。
なお、「こんなメールマガジンいらないよ」
「HPの日記読んでるからいらないよ」と言う方は、
そのまま送り返しください。こちらで、リストから、外します。
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