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林さんちのあぐらぐち物語 2010年 睦月3号
http://www.hayashisanchi.co.jp
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このメールマガジンは、林さんちの大切なお客様と、ホームページをみて
林さんちに興味をもっていただいたお客様にお送りしています。
_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/ 2010年 睦月3号 _/_/_/_/_/_/_/_/_/
1. 巻頭言
毎日、カキモチを作っています。ようやく折り返しと言ったところですが、
雪も積もって良い感じで推移しています。私の方は、日程表が段々真っ黒にな
って来ました。今月だけで食育授業や講演が4回、来月が5回あります。講演
に関しては、1月2月限定なのでどうしても集中します。そして今年の作付け
計画を、早くも行います。なんだか毎年早くなっているような。
在庫メーター 空←――――――――――――――――→満
超普通じゃないコシヒカリ ■■■■■■■■■■■■■□□□□□□□
普通じゃないコシヒカリ ■■■■■■■■■■■■■□□□□□□□
普通のコシヒカリ ■■■■■■■■■■■■■■□□□□□□
ハナエチゼン ■■■■■■■■■■■■□□□□□□□□
ひとめぼれ ■■■■■■■■■■■■■■■□□□□□
詳しい数字は、メルマガの最後に
2.今週の林さんち・・・・耳にタコ釣竿政策
食料・農業・農村基本計画に関する意見交換会に、1月15日に出席して来
ました。私の意見はhttp://www.hayashisanchi.co.jp/mailbk/20091101.html
にあるように、一貫しています。「釣竿と魚の養殖」の政策を、口酸っぱくし
て話してきました。かれこれ、この意見を言うのは、会議の内容も課も違いま
すが、北陸農政局管内では、4回目くらいです。さすがにこれだけ回数を重ね
ても、懲りずにお呼びがかかるというのは、職員の皆様も、間違った意見とは
多少なりとも感じていないのかもしれません。そして、私が口を開けば、釣り
竿!釣竿!給食!給食!と言うので、耳にタコが出来ていると思います。
しかし参加された関係者は、JA、消費者、加工業者、行政の代表の方々で
したが、そちらの意見を聞いている私自身が参考になりました。JAの抱えて
いる問題は、やはり大きいと感じました。今までの担い手中心の政策では、大
多数の兼業農家の組合員のモチベーションが保てない。ということでしたが、
これこそ、兼業農家をリスペクトした政策をして欲しいという私の願いそのも
のの話しでした。今回の一律の戸別補償をしても、面積の少ない兼業農家に渡
る金額は、微々たるもの。それよりもっと農業を続けることに意欲をもっても
らう政策が必要です。多くの離農の原因は、農業機械の更新です。今使ってい
る田植機が壊れたら、それで終わりなんです。そんな高額な農業機械にばかり
補助金を使うのではなくて、廉価な兼業農家向けが、本当は必要と感じます。
消費者代表の方々からは、こういう意見交換会が催されるのは、大きな前進
だが、もっと農政は、情報を開示すべきと言われました。これからの国民の食
を担って行く人を本当にこれからの日本に残すことが出来るのか?今は、貿易
黒字国で、お金で海外から食料を買えるが、将来はどうなるのか?そんな不安
と、農業者に対する応援メッセージを頂きました。国民は、農業に対し尊敬も
し期待もしてくれているのに、農業者の思いは、まったくその逆が多いという
矛盾がはっきりした意見でした。違う言葉でいうと、都会は、農業に対し肯定
的、田舎は、否定的。逆に言えば、農業者は、消費者のこういう意見に、耳を
もっと傾けるべきです。
一番面白かったのが、加工業者の方々。私は、冒頭の挨拶で、今回の戸別補
償は、他の業者の方からすると、考えられない政策であると話しましたが、ま
ったく同意見のようです。儲からないから、お金をあげるというのなら、自分
達も欲しいと言われました。そして農業者が、加工業者になるのは、リスクが
大き過ぎる。例えば果汁絞り機を、農家が補助を受けて購入、しかし、その加
工場や作業員の衛生状態は、とても一般の加工業者のレベルにはない。そんな
お金があるなら、我々加工業者に、補助していただければ、しっかりと国産農
産物の需要を増やすことが出来ますと言われました。
以前、私も米粉パン工場を、建築しようとして諭されたのと同じ意見です。
我々農業者の加工と、加工業者の加工では、一線を画しています。林さんちが
果たしてサトウのお餅みたいな衛生レベルで生産できるかと言えば、かなりハ
ードルが高いと感じます。そんな自らの立ち位置を理解しての販売をしていま
す。そんな意味からも、戸別補償を行っても、そのお金は、砂漠に撒いた水の
ようにどこかへ行ってしまうと感じました。最後の行政の方は、この政策が3
月からの計画だが、果たして間に合うのか?というごもっともな意見でした。
今私の手元にも、以前にも増して、提出を急ぐ作付け関係の書類が来ています。
そして最後の最後にも、ダメ押しで、釣竿の政策をお願いしますと、発言を
しておきました。しかし、この私の意見っていったいどこまで通じているのか
分かりません。とりあえず『関係者と意見交換会しました』的な、会議かもし
れませんが、諦めずに意見を述べて行きたいと思います。でも少なくとも、北
陸農政局の職員の皆様は、よ〜〜く私の意見は、理解して頂いたという、感触
を得て帰ってまいりました。あとは、よろしくお願いします、、\(_ _)
↓そんな林さんちのお米はこちら↓
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3、野々市のチベットらしく最後まで
1月17日に、林さんちの集落の町内会総会でした。総会って言っても小さ
な町会なので20名いるかいないかの、まあどちらかというと寄り合いのよう
なものです。小さい所帯なので、いつも、皆さん手を挙げず、議長など関係な
くワイワイ発言するので、他の町内会の人達は、ビックリするようです。これ
でも、ずいぶん世代交代して昔がなら?の寄り合い方式では、なくなったので
すが、活発な意見交換がなされたとも言えるし、他人の話しもちゃんと聞けよ
とも言えるし、まあそんな盛り上がりを見せても、なんやかんやと決める所は、
決めて無事終了しました。
今年の目玉は、下水道工事の積み立て、初のLED街灯設置、そして神社決
算を、公民館行事に組み入れたことです。林さんちの住む「藤平(ふじひら)」
は、野々市町で最も小さい町内会、しかも唯一の宅地化の嘆願書が出ていない
農業地域です。したがって藤平は、役場新庁舎に隣接していても、周辺の開発
がどれだけ進んでも、良い意味で「野々市のチベット」なんです。この辺境の
地への上下水道の整備は、一番最後になります。しかしその最後の順番も、ど
うも平成25年には、回ってくるらしいのです。そこで公民館への下水道工事
分を積み立てすることにしました。しかし総予算70万あるかないかの小さい
町内会なのでその数十万円が大変なんです。
初のLED街灯設置ですが、野々市のチベットですが、実は、地域の小中学
生が藤平のメインストリート?で通学しています。その一部に暗いところがあ
るので、設置することになりました。見積もりをお願いしたら、最近は、LE
Dが主流と聞き驚きました。価格は、3倍ほどらしいが、消費電力は、10%
で済むらしい。街灯は、365日暗くなると点灯するので、消費電力が低いの
は、メリットが大きい。既存の街灯も毎年一灯づつ無料で、LED化して行く
そうである。技術革命が、こんな所で、大きなメリットを発揮していました。
そして最後の問題が、神社の決算。昔から、この辺りは、町内会行事と神社
行事は、一体です。左儀帳から始まり、春祭り、秋祭り、大払い。神社に対し
ても、公民館、婦人会、子供会同様に、単独で助成金を町内会予算から支出し
て来ました。しかしどこかの町内会で、宗教上の問題から町内会行事と一体化
しているのは、おかしいのではないか?と意見が出ました。チャーミングでは
ないデジタルな考えを持つ人は、いるので仕方がないと感じましたが、元々町
内会という組織の前に、神社やお寺が、拠り所となって住民自治が行われて来
た歴史を無視しています。
しかしここで理論抗争してもチャーミングではないので、我が町内会では、
先手を打って、現在、公民館が建っているのが神社敷地内なので「地代」とい
う名目で助成していくことにしました。これで我が町内会は、OKなんですが
総会終了後、今まで当たり前と感じていた「町内会と神社」の一体感を否定さ
れたことに対しどうにも納得出来ません。宗教上の問題であるとしても、実は
他の宗教の方々からは、異論は出ていないと聞きます。日本人は、初詣では神
社、結婚式は教会、葬式はお寺で平気に行う人種なので逆に理解されているの
だと思います。
宗教心が、まあ3つも4つもあったにしろ、宗教心がない人種は滅びます。
時代の流れとして町内会と神社を分離するにしても、歴史的にみて長い間、住
民自治の「拠り所」として機能してきたことを忘れてしまうのは、非常に危険
な行為と感じます。他の町内で、きっとそんな事情からか荒れ果てた神社を見
ることがありますが、良い気持ちはしません。それは、理屈を超えた「日本人
のDNA」の叫びかもしれません。まあ「野々市のチベット」らしく、最後の
砦となるまで頑張ります、、o(^o^)o
林さんちの商品注文はこちら→http://www.hayashisanchi.co.jp/cargopro/
平成21年度 新米発売日
超普通じゃないコシヒカ 240袋/360袋 66% 9月25日
普通じゃないコシヒカリ 321袋/490袋 65% 9月15日
普通のコシヒカリ 456袋/647袋 70% 9月15日
ハナエチゼン 143袋/243袋 59% 8月28日
ひとめぼれ 177袋/231袋 77% 9月 8日
敬白
「あぐらぐち」とは、我が社の志高きプロバイダー氏が、名付けた、
「ホームページといういろりばたで、あぐらをかいて、話でもしまいけ」と
いう意味で名付けられました。
妙ですが、オリジナリティーがあって、私は気に入っています。
なお、「こんなメールマガジンいらないよ」
「HPの日記読んでるからいらないよ」と言う方は、
そのまま送り返しください。こちらで、リストから、外します。
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