23世紀型お笑い系百姓を目指す林さんちのメルマガ。毎週水曜日発行。

「大豆の販売開始でミス!」2018年霜月3号

 11月も後半に突入。すでに林さんちは、お正月餅モード全開中で一生懸命パンフレットを郵送準備中です。餅つきも祝い餅に加え林さんちの地域での報恩講餅作りも始まって、毎日頑張っていますo(^o^)o



 平成30年産大豆の販売開始!
https://www.hayashisanchi.co.jp/shop/daizumiso/daizu/


 初老、還暦の祝い餅の予約受付中です。
https://www.hayashisanchi.co.jp/shop/omochi/iwaimochi/



  在庫メーター     空←―――――――満
宇宙米          ■■■■■■■□□□
超普通じゃないコシヒカリ ■■■■■■■■□□
女王さまミルキークィーン ■■■■■■■■□□
普通じゃないコシヒカリ  ■■■■■■■■□□
普通のコシヒカリ     ■■■■■■■■□□
普通にミルキークィーン  ■■■■■■■■□□
ハナエチゼン       ■■■■■■■□□□
ひとめぼれ        ■■■■■■■□□□
詳しい数字は、メルマガの最後



1.今週の林さんち・・・大豆の販売開始でミス!


 平成30年産大豆の販売を11月8日に開始していました。ところが私のミスでカゴシステムのみ販売開始でHPの販売開始を忘れていました。だから実際の販売開始は、11月15日と1週間も遅れてしまいました。新豆を希望する何人かのお客様に迷惑をかけてしまいました。林さんちのネット通販は、外部のカゴシステム以上にいろいろとカスタマイズしている関係で皆さんが買い物している画面は、林さんちのシステムです。そして注文ボタンを押した次の画面から外部のカゴシステムに入っています。本来ならそんなことしない方が管理が楽なんですが基本的に既製服とオーダー服くらいの違いがあってなかなか細かい表現がしずらくて現在の方式に落ち着いています。少しすったもんだしましたがとにかく無事に新豆の販売開始ですのでぜひお買い求めください。


 今年の大豆の収量は、10a当たり140キロ。過去10年間の平均が166キロ、最高が244キロ、最低が87キロです。つまり最高最低で約3倍違うという畑作物ならではのデータです。そして今年は、過去10年で3番目に収量が悪かったです。予想は、していましたがちょっとガックリ。夏の猛暑では、豊富な雪解け水を畑に入れて頑張りましたが秋の長雨で日照不足は、否めませんでした。結構、ヤバいなぁ~と思っていましたが数字として突きつけられるとやはりキツイ。昨年30キロ袋を120袋を販売用に確保しましたが今年の9月には、売り切れてしまいました。だから今年は、それ以上を確保したかったのですが確保出来たのは、117袋。う~ん予想では、途中で売切れそうです。その分を補うために通常は、農協へ供出してしまう小さいサイズの大豆6袋を味噌加工用に確保。これで少しは、持つと思います。


 ただ毎年、乾燥に苦労する林さんちの大豆ですが今年は、運よく好天続きのタイミングで収穫出来たので上手く乾燥出来ました。さらに収量は、少なかったけど生育パターンが揃っていたので青い豆も無くて品質は、良好で選別も早かったです。だから収穫された大豆の歩留まりも収穫量の割りに多かったのでこれですいぶん助かりました。大豆は、播種時の天候で出芽タイミングがずれて二段ロケットのように生育することがあります。そうなると収穫適期の大豆と青立ち大豆の2種類が混在してしまいます。実は、今年の稲がこの2段ロケットでの生育パターンがあったようです。そうなると青いお米が少し多い時もあって苦労しました。お米にしても大豆にしても2018年は、相当苦労した年として記憶されると思います。来年は、穏やかな年でありますよ~に。



2.お餅のロット管理


 林さんちに昨年から経営コンサルタントさんが来てくれています。そこで林さんちの課題を一つ一つ相談しています。昨年は、ビデオカメラで餅商品一つ一つの製造現場を撮影してその秒単位の作業時間からコストを割り出しました。今までは、単純に重量別の単価決めでしたが実は、そうでは、なかったと気づきました。つまり大きさが2倍になれば単純にコストが2倍になるわけでないのです。意外にもコストが急に上がるサイズがいくつかあって驚きました。そこでそのコストの変動を来年予定の価格変更の基礎にすることになりました。お餅のコスト計算は、出来たけど肝心のお米のコスト計算がまた大変です。今年の春から私を含めた社員一人一人が毎日、作業コードと労働時間を記入することになりました。本当なら全員がスマホアプリでデータ記帳というのが今風のIOTですがアナログの社員さんが多いのでとにかく大きな表を作業場に貼って記入しています。これでなんとか品種別の作業時間を割り出してコストを割り出します。


 そしてもう一つの懸案がお餅のロット管理。食品製造で一番怖いのが異物混入。林さんちでも髪の毛と言った作業員由来の異物。さらに製造工程での餅米用ザルの破片、餅つき機のテフロンの破片、セイロの破片と言った異物が入ったことがあります。作業員由来は、とにかくコロコロでの髪の毛除去、ヘアーキャップ着用で防いでいます。作業工程の異物は、各作業工程の節目節目での目視による確認で今までなんとか水際で防いでいます。大規模な餅工場では、X線検査機、金属探知機の導入をしていますが余りにも高価で手が出ません。機械で検査しても結局それを操作するのは、人間です。最終的には、人の目による確認が異物混入を防ぐことが最善の方法なのは、どの業種も同じだと思います。ただもしも万が一機械の破損に1日気づかずに製造してしまった。しかもその当日に気づかずに出荷後にお客様からのクレームで分かった。となるといったいどこまでを返品にすれば良いのでしょう?


 多くの工業製品や食品には、ロット番号が刻印してあって何か問題があるとその製品や商品の履歴からどこからどこまでを返品してもらうか分かります。ところが林さんちのお餅には、それを特定するロット番号がありません。コンサルタントさんからいろんな提案を受けながらなんとか林さんちで出来る方法が無いかと模索して来ました。当初、餅の袋の口を溶着して閉めるシーラー機にロット番号のプリンターを装着しようと考えました。さっそくメーカーに問い合わせたらプリンター付きのシーラー機があったのですが高価な上に袋のサイズがまちまちな林さんちの商品には、合わないと判明。じゃあプリンター単体の機械もあったのでそれでどうか?と考えましたがそれ専用のスタッフが1名必要になります。う~んプリンター式は、難しいと断念。


 次に思いついたのが賞味期限を印字する食品表示用のラベラー機。ここになんらかの数字を印字出来ないか?とメーカーに問い合わせたところなんとかなるとの返事。さっそく製造年、商品番号、そしてロット番号を印字できるようにカスタマイズしてもらいました。これでなんとか加工日ごと商品ごとにロット番号を記録していけそうな目処が立ちました。あとは、ちゃんと運用出来るかどうかを今年の年末の餅つきで検証します。転ばぬ先の杖、、なんでもそうですがトラブルに備えて準備をしておくと逆にトラブルは、起きないものです。今年も美味しいお餅をたくさん食べてもらえるように頑張りますo(^o^)o


 すっかり寒くなって来ました。オマケの癒し動画を作成しましたのでどうぞ(o^-^o)


猫とマッタリの季節到来・2018
https://youtu.be/ElX5FsCQ_1A




            平成30年産       新米発売日
宇宙米          27袋/38袋  71%   9月24日
超普通じゃないコシヒカリ 260袋/328袋  79%   9月20日
女王さまミルキークィーン 250袋/329袋  76%   9月 8日
普通じゃないコシヒカリ  277袋/352袋  79%   9月 2日
普通のコシヒカリ     261袋/345袋  76%   9月 2日
普通にミルキークィーン  96袋/114袋  84%   9月24日
ハナエチゼン       204袋/315袋  65%   8月18日
ひとめぼれ        256袋/352袋  72%   8月26日

            平成29年産       新米発売日
宇宙米           10袋/65袋  17%   9月22日