農家が教える稲刈り体験の服装やひつようなもの!林さんち流服装のすすめ

さて稲刈りシーズン到来です。

みんなで田植えした稲がたわわに実って、さぁ稲刈りだ!と稲刈りや脱穀体験が近づいている人も多いんじゃないでしょうか?
林さんちも食育で稲刈りを多くやっている経験から、今回は稲刈り・脱穀時の大人、お子さんの服装について考えてみました。

これはマスト!用意しましょう
〇 長袖長ズボン
〇 長靴
〇 タオル
〇 帽子
〇 手袋・軍手
〇 着替え
〇 汚れものを入れる袋
〇 水分補給の飲み物

必要あれば
〇 鋸鎌(のこぎりがま)
〇 日焼け止め
〇 虫カゴ

個別に説明する前に
稲刈り、脱穀時の服装の基本は、肌の露出を少なくするのがいいです。
なぜ、肌を出さない方がいいのかというと、稲の毛や稲の葉などでかゆくなってしまうからです。
稲の毛をなめてはいけません。稲の毛って実はケイ素、ガラス質なんです。
茎や葉もケイ素を含んでいて、このガラス質が稲をしっかり立たせたり稲の重い穂を支えて丈夫にしてくれてます。
なので、素肌を出していると目には見えにくい毛がチクチク刺さります。
また、葉っぱも笹のようにギザギザしていて擦れると血が出ない程度に切れます。
すると後でミミズ腫れの様な感じになってこれまたかゆいです。
このように、かゆくてかいたりして荒れる、の負のスパイラルにおちいるきっかけになるので、暑いけど露出少な目をすすめます。

それでは、一つずつ説明していきましょう

長袖長ズボン

花粉症対策に着る服と同じような、ほこりなどを払いやすいツルっとした服がおすすめです。

こんな感じの服ですね。
上から羽織る薄めのものがいいでしょう。
ただ、このようにフードがついてる場合は、フード部分にワラやほこりが溜まるので内側に折り込んじゃうほうがいいかも。
暑いからといってメッシュやガーゼっぽい生地は稲の毛が刺さって取れにくく、逆効果なのでおすすめできません。
ズボンは稲を刈る際にしゃがんだりすることが多いので、長ズボンで動きやすいものでを選ぶようにしましょう。

長靴

実は、稲刈り前に天気が続き、うまく田んぼも干してあれば長靴を履かなくても普通の運動靴で、田んぼは歩けます。
でも、小さい子供さんは途中から稲刈りそっちのけで遊びだしちゃう子も。
やっぱり汚れてもいい長靴をおすすめします。

大人の長靴としてはなんでもいいのですが、丈の長めのものをおすすめします。
理由は、ワラの茎とか靴に入るとかゆいですもん。

タオル

顔を拭くためのタオルではありません。これは首に巻いておいてください。
稲の毛を服の中に入れないためにです。
結構巻いてあるとないとでは、変わるのでおすすめです。
ものは普通のタオルでokです。
最近流行りの冷感タオルみたいのでもいいですね。

もしどうしてもかゆかったり、汗を拭く際はこすらずポンポンと押さえるように拭いてあげてくださいね。

帽子

日差し対策です、ちゃんと被りましょう。
細かいわらなどが紙に絡まないようにと、頭を守るためになどの理由も。
麦わら帽でも、キャップ帽でもかまいません。
僕も日によっては防空頭巾っぽい耳とか首の後ろが隠れるような帽子被って作業してます。

軍手、手袋

手袋は背抜き手袋っていう手のひら側がゴムになってるやつがおすすめです。

軍手でも手を守る役目は十分果たしてくれるのでいいのですが、子供たちが籾やワラを触って遊ぶときに結構籾がくっつきます。
このくっつく、籾にとげとげがあるというのも子供達にはいい気づきで経験することは良いことだと思います。

ただ、作業や後片付けを楽にするなら手のひら側がゴムの背抜き手袋は籾が、くっつきにくくおすすめです。
大人の背抜き手袋はよく売っていますが、子供用ってあるのかなって思って調べてみるとちゃんとありました。
まぁ少しお高いのでそこらへんはお好みでどうぞ。

着替

稲刈りが終わった後、大人は上着脱いだり、シャワーを浴びたらいいと思うのですが、子供たちはすぐ入れなかったりすると思うので、稲の毛などが付いた服を脱ぐためにお子さんの着替えは用意した方がいいと思います。
汚れたりもするでしょうし笑。

汚れものを入れる袋

汚れたものを入れるためにビニール袋など持ってきておくと役立つかも。
もちろんそんなことはしないと思いますが、風でビニール袋飛びやすいから気をつけてくださいね。
ポイ捨てはだめですよー。お子さんも見てますよー。

飲み物

忘れちゃいけない水分補給!

ここからは必要であれば用意したりあればいいと思うものです。

鋸鎌(のこぎりがま)

鎌は用意してもらえたり、借りられることが多いとは思いますが、もし鎌を準備してくださいと言われたら。
鎌にもいくつか種類があるので、鋸鎌(のこぎりがま)という鎌を用意しましょう。こんな刃がバナナみたいな形の鎌です。

文字通りのこぎりのように目が立っていて引くことによって切れます。

対して、草刈り鎌と呼ばれるこのような持ち手に対して90度に刃が付く、死神さんがもってるような鎌は稲刈りには向きません。注意しましょう。

日焼け止め

秋でも日差しはまだ強いです。
1,2時間外に出ているだけでも日焼けして肌がひりつく日もあるので、稲の毛と相まってかゆかゆです。
わんぱくな子供達には余計なお世話かもしれませんが、塗ってあげてくださいね。

虫カゴ

田んぼには虫さんたちがいっぱい。
カエル、トンボ、バッタ、コオロギなどなどなど…
稲を刈り進めると、残った稲に追い込まれた虫さんたちがあふれ出して、子供達の大喜びタイムがやってきます。
そんな子供たちが追っかけてたくさん捕まえて、ポケットに入れて持ち帰ってきたって話をよく聞きます笑。
ポケットの中は虫さんも、お母さんも都合が悪いでしょう。
その前に虫カゴを渡してあげましょうね。

稲刈り・脱穀が終わったら

最後に稲刈りや、脱穀作業が終わった後に、かゆくなっても顔や身体をごしごしとタオルで拭いたり洗ってはいけません。
何度も言いますが、稲の毛がささって荒れたり、もっとかゆくなります。
まずは水流だけで上から下に流してから、同じく上から下に方向にやさしく洗うようにしましょう。

これだけわかって準備すれば完璧です。もうプロ農家です。
鎌やハサミなど刃物を使うので、農家の先生の話をよく聞いて安全第一で収穫を楽しみましょうね。

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