林さんちの普通のコシヒカリ

しっかりした稲を育てるための土作りして、肥料は2回散布で土の力と一緒に育てています。
令和元年品質生産者表彰受賞
林さんちなりの、普通に食べるお米がこうあってほしい!を形にしました。
いつもの食卓に美味しいコシヒカリを!

土作り、秋にたっぷりのケイ酸

林さんちでは、すべてのお米に秋に土作りとしてたっぷりのケイ酸を散布しています。

ケイ酸はガラスの成分といえば、わかりやすいでしょうか。

葉っぱがチクチクだったり、稲刈りをしていると籾の毛でかゆくなるのはこのケイ酸の影響です。

なぜ、このケイ酸をまくかというと、植物には骨がないですよね?

それでもしっかりと重い穂を支えているのは、ケイ酸が茎や葉っぱを作って固めているからです。

シャキッとした稲は光をしっかり浴びることが出来るので光合成が進みます。

稲は光合成をしてぶどう糖を作って実に蓄えるので、光合成が多く出来ればそれだけ美味しく、こうべを垂れるほどのお米ができます。

また、しっかりした茎は、重い穂がついても倒れずに支えてくれます

いいことだらけのケイ酸ですが、稲が吸収したり、水にも溶けるので田んぼからは、ほっとくと年々減っていきます。

ただ、極端なことを言えば別にケイ酸はそんなになくても稲は育ちます。

でも、林さんちは秋に倒れにくい丈夫なお米を作るのが大事と考え、毎年秋に土作りで、たっぷり補給してあげています。

土の力を使った育て方

普通のコシヒカリは1発肥料を使って育てています。

これは稲を植えるときに一緒に根っこの近くに肥料をまくと植えた直後や、穂をつけるころの肥料がいる時期に温度でとけだしてくれて1回まくだけで済むので1発肥料です。

昔は、元肥えを春に、植えた苗が田んぼになじむために活着肥えを田植え後に、穂肥えを初夏に2~3回、実肥えを1~2回夏に撒いていました。それを1回で済むのですから非常に助かります。

とても便利なのですが、稲が近くにある化学肥料までしか根っこを伸ばさなくなります。稲も楽してだらけちゃうんですね。

気温の変動によって溶け出すタイミングが狂って肥料が効く時期がずれて、早く効き過ぎて倒伏、肥料不足になって収量不足にということも。

さらに最近の猛暑では、乳白米が多く発生するようになりました。
これは、せっかく土作り資材を散布して増やした田んぼの微量要素を使っていないことになります。

林さんちでは田んぼの土には化学肥料に含まれる窒素、燐酸、カリウムだけでなく色んなの微量の成分があり、この微量な成分が、食味を上げ、稲を強く育ててくれると考えてます。

なので本来1回まくだけの1発肥料ですが、田植え前に田んぼ全体に1回、そして田植え同時に1回と2回に分けてまいています。

そうすると稲の近くの肥料だけじゃなく、田んぼ全体にまいた肥料も使うため根っこを伸ばし、色んな成分を取り込んでくれます。このひと手間が美味しく、寒さ暑さにも強いお米を育てるのです。

使う農薬はできるだけ少なく

林さんちでは殺虫、殺菌剤は使いません。
普通のコシヒカリでは除草剤は4~6成分に抑えています。
これは、県の基準を大きく下回った量です。

石川県では栽培中に22成分の農薬が基準になっています。
特別栽培米という慣行栽培の除草剤使用回数50%以下という基準もありますが、それよりもさらに少ない量です。

特別栽培米は除草剤の基準のほかに、化学合成肥料の使用が50%以下という基準もあります。

こちらはリーズナブルな価格に抑えるために普通のコシヒカリでは使用していないので特別栽培米ではありませんが、超普通じゃないコシヒカリや女王さまミルキークイーンなどは特別栽培米に準じた生産をしています。

令和元年の米食味検査で表彰されました!

取れたお米を毎年、農協さんに検査に出してもらっています。

年末の脳内餅つきモードの時期にひょっこり結果が返ってくるのですが、びっくり。
 食味格付け S の高判定じゃないですか。

令和元年は、稲の花が咲くころに雨など、低温が続いた影響で未熟なお米が多く、外観評価 B でしたが土作りをして、肥料も無理なく、丈夫に育てたかいあっての S 判定だと思っています。

そして、そんな検査結果を受けて野々市農協さんから、食味品質生産者表彰を受けました。

これからも美味しいお米を食卓に届けるべく、がんばります!

普通のコシヒカリとは銘打っていますが、林さんちなりの普通だと伝わったでしょうか?
ぜひ、美味しいコシヒカリご賞味ください。

林さんちの普通のコシヒカリでハッピーな食卓を!

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